2022年12月18日 (仮訳)中国産のシロアリに病原性を有する新種Ophiocordyceps ovatospora Tang, D. et al., 2022. Ophiocordyceps ovatospora sp. nov. (Ophiocordycipitaceae, Hypocreales), pathogenic on termites from China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.574.1.8 [Accessed December 18, 2022] 【R3-10161】2022/12/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省の亜熱帯モンスーン常緑広葉樹林においてシロアリに発生した菌を検討し、Ophiocordyceps ovatosporaとして新種記載した。 本種は子嚢殻が半埋生、子嚢および子嚢胞子が糸状で、モノフィアライドから卵形の分生子を生じることなどで特徴づけられた。 本種はO. khokpasiensisと形態的に類似していたが、子嚢殻や子嚢のサイズに差異があり、系統的にも異なっていた。 中国雲南省普洱市江城ハニ族イ族自治県嘉禾郷江西村 (新種) Ophiocordyceps ovatospora H. Yu & D.X. Tang 語源…卵形の胞子の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Ophiocordyceps khokpasiensis アジアに分布する シロアリを宿主とする 子嚢殻が半埋生 子嚢が糸状 子嚢胞子が糸状 フィアライドのサイズの範囲が重なる フィアライドがモノフィアライドである 分生子が卵形 ITS+nrSSU+nrLSU+tef1-α+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻が卵状~洋梨形ではなく類球形 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が卵形ではなく球形~卵形 ITS+nrSSU+nrLSU+tef1-α+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される