2024年6月14日 (仮訳)ヨーロッパにおいてヨーロッパカラマツとドイツトウヒに発生したO. minus類似の新種Ophiostoma kryptum Jacobs, K. & Kirisits, T. 2003. Ophiostoma kryptum sp. nov. from Larix decidua and Picea abies in Europe, similar to O. minus. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208613222 [Accessed June 14, 2024] 【R3-11791】2024/6/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストリア、シュタイアーマルク州においてヨーロッパカラマツとドイツトウヒに発生した菌を検討し、Ophiostoma kryptumとして新種記載した。 本種は子嚢殻頸部が短く、子嚢胞子が腎臓形で、アナモルフがHyalorhinocladiella属やLeptographium属類似であり、胞子はTetropium属昆虫により散布された。 また、新組み合わせとしてO. crenulatumを提唱した。 Austria, Lower Austria, Kreisbach (新種) Ophiostoma kryptum K. Jacobs & Kirisits 語源…隠れた 【よく似た種との区別】 Ophiostoma minus ヨーロッパに分布する 同じマツ科樹木を宿主とする 有性世代の形態がほぼ同一である 子嚢殻頸部が短い 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が腎臓形 子嚢胞子に鞘を欠く アナモルフがHyalorhinocladiella属類似である 分生子柄の長さが類似している 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米における分布が知られている 本種と異なりカラマツ属ではなくマツ属樹木などに生じる 本種と異なりTomicus属、Dendroctonus属昆虫などと関係を持つ 本種より子嚢殻頸部が長い 本種と異なり”ostiolar hyphae”がほとんど存在しないのではなく存在する 本種と異なりコロニーがほぼ無色ではなく暗色 ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma tetropii ヨーロッパに分布する 同じトウヒ属樹木を宿主とする 同じトドマツカミキリ属昆虫と関係を持つ アナモルフがHyalorhinocladiella属やLeptographium属類似である ホモタリックである 子嚢殻をOA培地上で豊富に形成する ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダにおける分布が知られている 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種より子嚢殻頸部が長い 本種と異なり”ostiolar hyphae”が豊富である ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma crenulatum 本種と異なり子嚢胞子が腎臓形ではなく鎌形 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有する Ophiostoma minutum 本種と異なり子嚢胞子が腎臓形ではなく鎌形 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有する Ophiostoma neglectum 本種と異なり子嚢胞子が腎臓形ではなく鎌形 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有する Ophiostoma ranaculosum 本種と異なり子嚢胞子が腎臓形ではなく鎌形 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有する (新組み合わせ) Ophiostoma crenulatum (Olchowecki & J. Reid) Georg Hausner & J. Reid 旧名:Ceratocystiopsis crenulata (Olchowecki & Reid) Upadhyay (基礎異名はCeratocystiopsis crenulata Olchow. & Reid) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma kryptum 本種と異なり子嚢胞子が鎌形ではなく腎臓形 本種と異なり子嚢胞子に鞘を欠く