2015年3月23日 (仮訳)ユーカリ属を宿主とする2新分類群を含むオーストラリア産Ophiostoma属菌 Nkuekam, GK. et al., 2011. Ophiostoma species (Ophiostomatales, Ascomycota), including two new taxa on eucalypts in Australia. Australian Journal of Botany. …. Available at: http://www.publish.csiro.au/paper/BT10231 [Accessed March 23, 2015]. 【R3-01667】2015/03/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアの3州においてユーカリ属樹木から分離されたOphiostoma属菌を検討し、O. undulatumおよびO. tasmanienseの2新種を記載した。 また、O. quercusおよびO. tsotsiの2種をオーストラリアから、Pesotum australiaeをタスマニア島から、それぞれ新産種として報告した。 各種はE. grandisに対する接種試験で樹皮および導管に病斑を形成したがごく微小であり、いずれも病原菌ではないことが示唆された。 Australia, Queensland (新種) Ophiostoma undulatum Kamgan-Nkuek, M.J.Wingf. & Jol.Roux 語源…波打つ(培地上の菌糸体の性質から) 【よく似た種との区別】 Pesotum australiae オーストラリアに分布する ユーカリ属植物を宿主とする ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と形態的に異なる 本種と異なりSporothrix属ではなくPesotum属アナモルフを有する 本種より最適生長温度 (25°C) での生長がやや遅い 本種と異なり30°Cで生育不能 β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Tasmania, Tarraleah State forest (新種) Ophiostoma tasmaniense Kamgan-Nkuek, Jol.Roux & Z.W.de Beer 語源…タスマニア産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma tasmaniense オーストラリア・タスマニア島に分布する ユーカリ属植物を宿主とする ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と異なりオーストラリア以外からも知られている β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma quercus オーストラリアに分布する ユーカリ属植物を宿主とする 形態的に類似している Pesotum属およびSporothrix属アナモルフを有する ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と異なりオーストラリア以外からも知られている 本種より子嚢果の頸部がかなり長い 本種と異なり分生子形成細胞が明瞭なアネライドではなくシンポジオ状にも見える β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (南半球、オーストラリア新産種) Ophiostoma tsotsi Grobbelaar, Z.W. De Beer & M.J. Wingf. 【よく似た種との区別】 Ophiostoma tasmaniense オーストラリア・タスマニア島に分布する ユーカリ属植物を宿主とする ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と異なりオーストラリアのみから知られている β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (南半球、オーストラリア新産種) Ophiostoma quercus (Georgev.) Nannf. 【よく似た種との区別】 Ophiostoma tasmaniense オーストラリアに分布する ユーカリ属植物を宿主とする 形態的に類似している Pesotum属およびSporothrix属アナモルフを有する ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と異なりオーストラリアのみから知られている 本種より子嚢果の頸部がかなり短い 本種と異なり分生子形成細胞がシンポジオ状にも見える形状ではなく明瞭なアネライド β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (タスマニア州新産種) Pesotum australiae Kamgan, K. Jacobs & M.J.. Wingf. 【よく似た種との区別】 Ophiostoma undulatum オーストラリアに分布する ユーカリ属植物を宿主とする ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる) 本種と形態的に異なる 本種と異なりPesotum属ではなくSporothrixアナモルフを有する 本種より最適生長温度 (25°C) での生長がやや速い 本種と異なり30°Cで生育可能 β-チューブリンおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される