2015年8月10日 (仮訳)フィンランドとロシアにおいてマツおよびトウヒに感染する樹皮下キクイムシと関係を持つOphiostoma属菌 Linnakoski, R. et al., 2010. Ophiostoma spp. associated with pine- and spruce-infesting bark beetles in Finland and Russia. Persoonia. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/pmc3028507/ [Accessed August 10, 2015]. 【R3-02089】2015/08/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フィンランドとロシアの国境地帯において、針葉樹の樹皮下キクイムシと関係を持つオフィオストマトイド菌類の調査を実施した。 717分離株を検討して15種を認め、うち7種は既知種、5種は新種であり、残りの3種は明らかにならなかった。 また、Ophiostoma canumをロシアおよびフィンランド、O. brunneociliatumなど2種をロシアにおける新産種として報告した。 Finland, Southern Savonia, Punkaharju (新種) Ophiostoma rachisporum Linnakoski, Z.W. de Beer & M.J. Wingf. 語源…畝の胞子の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma canum フィンランドおよびロシアに分布する ヨーロッパアカマツを宿主とする ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae針葉樹クレードに含まれる) ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Southern Savonia, Punkaharju (新種) Ophiostoma tapionis Linnakoski, Z.W. de Beer & M.J. Wingf. 語源…タピオ(フィンランド神話に登場する森の神)の Finland, Pyhäselkä (新種) Ophiostoma fuscum Linnakoski, Z.W. de Beer & M.J. Wingf. 語源…暗褐色の(アナモルフおよびコロニーの色から) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma ips 類似のシンネマ形成性アナモルフを有する ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じ狭義のO. ips種複合体に含まれる) ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma pulvinisporum 類似のシンネマ形成性アナモルフを有する ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じ狭義のO. ips種複合体に含まれる) ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma bicolor ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じ狭義のO. ips種複合体に含まれる) ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Punkaharju (新種) Ophiostoma pallidulum Linnakoski, Z.W. de Beer & M.J. Wingf. 語源…淡色の(コロニーの色から) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma nigricarpum ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma saponiodorum フィンランドに分布する ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドのみではなくロシアにも分布する 本種と異なりヨーロッパアカマツではなくドイツトウヒを宿主とする ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, North Karelia, Pyhäselkä (新種) Ophiostoma saponiodorum Linnakoski, Z.W. de Beer & M.J. Wingf. 語源…石鹸の臭いの(コロニーの臭いから) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma pallidulum フィンランドに分布する ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアにおける分布が知られていない 本種と異なりドイツトウヒではなくヨーロッパアカマツを宿主とする ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (フィンランド、ロシア新産種) Ophiostoma canum (Münch) Syd. & P. Syd. 【よく似た種との区別】 Ophiostoma rachisporum フィンランドおよびロシアに分布する ヨーロッパアカマツを宿主とする ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae針葉樹クレードに含まれる) ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ロシア新産種) Ophiostoma brunneociliatumOphiostoma brunneociliatum Math.-Käärik 【よく似た種との区別】 Ophiostoma ainoae ロシアに分布する ドイツトウヒを宿主とする ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ロシア新産種) Ophiostoma floccosum Math.-Käärik 【よく似た種との区別】 Ophiostoma setosum β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される