2015年4月9日 (仮訳)オーストラリア、ロード・ハウ島固有の近縁な地衣類の新種、Pannaria howeanaおよびPannaria streimannii Elvebakk, A., 2012. Pannaria howeana and Pannaria streimannii, two related new lichen species endemic to Lord Howe Island, Australia. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000047 [Accessed April 9, 2015]. 【R3-01718】2015/04/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア、ロード・ハウ島産の葉状地衣2種を検討し、Pannaria howeanaおよびP. streimanniiとして新種記載した。 両種は互いに近縁で、地衣成分を共有していた一方、フィリディアの有無などにより区別され、明瞭な差異から確かに別種であると考えられた。 両種は顕著な大型の栄養生殖の散布体(それぞれフィリディアと二次裂片)を有し、これらは孤島の環境に適応したものと見られた。 Australia, New South Wales, Lord Howe Island, Mt. Gower summit area (新種) Pannaria howeana Elvebakk 語源…(ロード・)ハウ産の 【よく似た種との区別】 Pannaria streimannii オーストラリア、ロード・ハウ島に分布する 地衣体縁部が非常に幅狭く顕著に反曲する 偽根が地衣体の古い部分に僅かにしか存在しない 地衣体下面に特徴的な長く圧着した縦方向放射状の菌糸を有する 地衣成分としてビカニシン、レプロロミン、”porphyrilic acid”の組み合わせを有する 本種と異なり裂片が疎らなトメンタに覆われるという特徴を欠く 本種と異なり子器が知られている 本種と異なりフィリディアを有する Pannaria araneosa 形態的に類似している 裂片が大型 地衣体縁部が非常に幅狭く顕著に反曲する 偽根が地衣体の古い部分に僅かにしか存在しない 地衣体下面に特徴的な長く圧着した縦方向放射状の菌糸を有する 本種と異なりオーストラリア、ロード・ハウ島ではなくニュージーランドに分布する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なりトメンタが顕著に発達する Australia, New South Wales, Lord Howe Island, slope of Mt. Gower (新種) Pannaria streimannii Elvebakk 語源…コケおよび地衣の採集者、Heinar Streimann氏に献名 【よく似た種との区別】 Pannaria howeana オーストラリア、ロード・ハウ島に分布する 地衣体縁部が非常に幅狭く顕著に反曲する 偽根が地衣体の古い部分に僅かにしか存在しない 地衣体下面に特徴的な長く圧着した縦方向放射状の菌糸を有する 地衣成分としてビカニシン、レプロロミン、”porphyrilic acid”の組み合わせを有する 本種と異なり裂片が疎らなトメンタに覆われる 本種と異なり子器が知られていない 本種と異なりフィリディアを欠く Pannaria araneosa 形態的に類似している 裂片が大型 地衣体縁部が非常に幅狭く顕著に反曲する 偽根が地衣体の古い部分に僅かにしか存在しない 地衣体下面に特徴的な長く圧着した縦方向放射状の菌糸を有する 本種と異なりオーストラリア、ロード・ハウ島ではなくニュージーランドに分布する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なりトメンタが顕著に発達する