(仮訳)コスギランのエンドファイトである新種Paraconiothyrium babiogorense
Budziszewska, J. et al., 2011. Paraconiothyrium babiogorense sp. nov., a new endophyte from fir club moss Huperzia selago (Huperziaceae). Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00052 [Accessed May 5, 2015].
【R3-01798】2015/05/06投稿

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3行まとめ

ポーランドにおいてコスギラン (Huperzia selago) 散布体から分離されたエンドファイトの形態学的検討および分子系統解析を行った。
同属他種と形態的に異なり、ITS領域の類似度も95%未満と小さかったことから、本種をParaconiothyrium babiogorenseとして新種記載した。
本種が宿主に対して病原性を有するかどうかは明らかでなかったが、宿主の散布体から分離されたことから垂直的に伝播する可能性が考えられた。
Poland, Babia Góra National Park, Carpathians Mountains

(新種)

Paraconiothyrium babiogorense Budziszewska
語源…ビャウァ・グーラ(国立公園)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coniothyrium lycopodinum
同じヒカゲノカズラ科のシダを宿主とする
本種と異なりポーランドではなくシベリアに分布する
本種と異なりコスギランではなくスギカズラを宿主とする
本種より分生子が短い
Paraconiothyrium cyclothyrioides
真の子座を形成する
分生子果に孔口を欠く
分生子が短円筒形
分生子が単細胞
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果の最大直径が大きい
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなくアンプル形~類円筒形
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子の油滴の数が2-5ではなく1-2
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium sporulosum
分生子が単細胞
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり真の子座ではなく分生子殻を形成する
本種より分生子果のサイズが小さい
本種と異なり分生子果に孔口を有する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく類球形~アンプル形
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子に油滴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium minitans
分生子果のサイズの範囲が重なる
分生子が単細胞
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり真の子座ではなく分生子殻を形成する
本種と異なり分生子果に孔口を有する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく卵形~アンプル形
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子に油滴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium brasiliense
真の子座を形成する
分生子果に孔口を欠く
分生子が単細胞
分生子に数個の油滴を含む
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく球形~アンプル形
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium variabile
分生子果のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり真の子座ではなく分生子殻を形成する
本種と異なり分生子果に孔口を有する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく様々な形状
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子の細胞数が1ではなく1または時に2
本種と異なり分生子に油滴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium africanum
分生子果のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり真の子座ではなく分生子殻を形成する
本種と異なり分生子果に孔口を有する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく樽形~アンプル形
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子の細胞数が1ではなく2
本種と異なり分生子に油滴を欠く
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium hawaiiense
分生子果のサイズの範囲が重なる
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり真の子座ではなく分生子殻を形成する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなくアンプル形~類円筒形
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の細胞数が1ではなく2
本種と異なり分生子に油滴を欠く
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium fungicola
真の子座を形成する
分生子が単細胞
分生子に数個の油滴を含む
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果の最大直径が大きい
本種と異なり分生子果に孔口を有する
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなく類球形~アンプル形
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paraconiothyrium estuarinum
真の子座を形成する
分生子果のサイズの範囲が重なる
分生子果に孔口を欠く
分生子が単細胞
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形ではなくアンプル形~類円筒形
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子の油滴の数が2-5ではなく1-2
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される