(仮訳)新属Paracorymbiglomus、新種Diversispora conica、およびディヴァーシスポラ科の新組み合わせ
Błaszkowski, J. et al. 2025. Paracorymbiglomus gen. nov., Diversispora conica sp. nov., and new combinations in Diversisporaceae (Glomeromycota). MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/148052/ [Accessed May 14, 2025] 【R3-12793】2025/5/14投稿

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3行まとめ

ギリシャの砂丘でオオハマガヤ属植物の根圏土壌からトラップポット培養で分離された菌を検討し、Diversispora conicaとして新種記載した。
本種は胞子壁層の形成部位の差異や分子系統解析の結果により、Corymbiglomus属とは明確に異なっていた。
また、Corymbiglomus globiferumおよびC. pacificumに対して新属Paracorymbiglomusを提唱した。
beach Voidokoilia, the Peloponnese Peninsula, Greece

(新種)

Diversispora conica Błaszk., Niezgoda & B.T.Goto
語源…円錐形の(胞子壁の破片の形状から)
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【よく似た種との区別】
Diversispora aestuarii
胞子がディヴァーシスポラ型
胞子の色が類似している
胞子壁の構造が類似している
“subtending hyphae”の形態が類似している
45S+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
本種より胞子のサイズが大きい
本種より胞子壁第1層が厚い
本種と胞子壁第4層の形態が異なる
45S+rpb1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diversispora bareae
45S+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子を”sporiferous saccule”頸部から側生する
本種と異なり胞子壁が2層構造である
45S+rpb1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Paracorymbiglomus globiferum (Koske & C. Walker) Błaszk., Niezgoda & B.T.Goto
旧名:Corymbiglomus globiferum (Koske & C. Walker) Błaszk. & Chwat.
(基礎異名はGlomus globiferum Koske & C. Walker)
語源…para+<i>Corymbiglomus</i>属
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【よく似た種との区別】
Corymbiglomus corymbiforme
根圏土壌から分離される
45S+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
本種と胞子壁最内層の形成開始位置が異なる
本種と”subtending hyphae”の壁の構成が異なる
本種と菌糸外套の形成様式が異なる
本種と菌糸外套の形態が異なる
Paracorymbiglomus pacificum
胞子壁が単一で3-4層からなる
45S+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり世界中に広く分布しているとみられるのではなくチリ固有種の可能性がある
45S+rpb1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Paracorymbiglomus pacificum (Oehl, J. Medina, P. Cornejo, Sánchez-Castro, G.A. Silva & Palenz.) Błaszk., Niezgoda & B.T.Goto
旧名:Corymbiglomus pacificum Oehl et al.
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【よく似た種との区別】
Paracorymbiglomus globiferum
胞子壁が単一で3-4層からなる
45S+rpb1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりチリ固有種の可能性があるのではなく世界中に広く分布しているとみられる
45S+rpb1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される