2019年10月23日 (仮訳)小房子囊菌類における子宮形子囊殻の平行進化 Mugambi, GK. & Huhndorf, SM. 2009. Parallel evolution of hysterothecial ascomata in ascolocularous fungi (Ascomycota, Fungi). Systematics and Biodiversity. http://www.ascofrance.com/uploads/forum_file/Mugambi-amp-Huhndorf-2009-0001.pdf [Accessed October 23, 2019] 【R3-06705】2019/10/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 小房子囊菌類の幅広い分類群を対象に分子系統解析を実施した。 その結果、本菌群において子宮形子嚢果が複数回進化した可能性が示唆された。 新属新種として米国産のAnteaglonium globosumとケニア産のA. latirostrumを記載した。 USA, Tennessee, Sevier Co., Great Smoky Mountains National Park (新種) Anteaglonium globosum Mugambi & Huhndorf 語源…(属名)前+Glonium属(以前この属に含まれたことから)/(種小名)球形の(子嚢果の形状から) 【よく似た種との区別】 Anteaglonium parvulum nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が球形~類球形でない 本種と子嚢果の表面性状が異なる 本種と異なりKOH中に帯緑色の色素を拡散するのではなく色素を欠く nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anteaglonium abbreviatum nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が球形~類球形でない 本種と子嚢果の表面性状が異なる 本種と異なりKOH中に帯緑色の色素を拡散するという特徴を欠く nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Kenya, Rift Valley province, Kajiado district, Ngong hills (新種) Anteaglonium latirostrum Mugambi & Huhndorf 語源…広い嘴の(子嚢果の形状から) (新組み合わせ) Anteaglonium abbreviatum (Schwein.) Mugambi & Huhndorf 旧名:Glonium abbreviatum (Schwein.) M.L. Lohman (基礎異名はHysterium abbreviatum Schwein.) 【よく似た種との区別】 Anteaglonium globosum nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が球形~類球形 本種と子嚢果の表面性状が異なる 本種と異なりKOH中に帯緑色の色素を拡散する nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anteaglonium parvulum 子嚢の形態が類似している 子嚢胞子の形態が類似している nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が暗色の殻皮上に生じるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢果の頂部がほぼ平坦なのではなく紡錘形で末端が丸い nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Anteaglonium parvulum (W.R. Gerard) Mugambi & Huhndorf 旧名:Glonium parvulum (W.R. Gerard) Sacc. (基礎異名はHysterium parvulum W.R. Gerard) 【よく似た種との区別】 Anteaglonium globosum nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が球形~類球形 本種と子嚢果の表面性状が異なる 本種と異なりKOHで抽出される色素を欠くのではなく帯緑色の色素を拡散する nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される