2023年2月21日 (仮訳)タイ北部においてゾウコンニャクの葉枯病の原因となる新種、Paramyrothecium amorphophalli Armand, A. et al., 2023. Paramyrothecium amorphophalli sp. nov., a causal agent of leaf blight on elephant foot yam in northern Thailand. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.researchgate.net/publication/368534201_Paramyrothecium_amorphophalli_sp_nov_a_causal_agent_of_leaf_blight_on_elephant_foot_yam_in_northern_Thailand [Accessed February 21, 2023] 【R3-10354】2023/2/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県においてゾウコンニャクに発生した葉枯病を調査し、病原菌をParamyrothecium amorphophalliとして新種記載した。 本種は同属他種とはスポロドキアの形態、分生子柄の長さ、分生子の形態、生長速度などが異なっていた。 接種試験により本種の宿主に対する病原性を確かめ、本種が傷ついた葉にのみ感染可能であることを示した。 Thailand, Doi Pui Sai Khao, Phan District, Chiang Rai (新種) Paramyrothecium amorphophalli Armand & Jayawardena. 語源…コンニャク属の 【よく似た種との区別】 Paramyrothecium eichhorniae タイに分布する スポロドキアが表在性 スポロドキアが培養下で散在あるいは凝集する スポロドキアが子座状で輪郭が不規則形である スポロドキアが剛毛状のフリンジに囲まれる 分生子塊が緑色~暗緑色 分生子塊がスライム状 分生子が無色 分生子が楕円形~円筒形 分生子が平滑 分生子に隔壁を欠く cmdA+ITS+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりゾウコンニャクではなくEichhornia crassipesなどを宿主とする 本種と異なりスポロドキアに剛毛を欠くのではなく有する 本種より分生子柄が長い 本種と異なり分生子が広楕円形で両端が完全に丸いという特徴を欠く 本種よりコロニーの生長が速い cmdA+ITS+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paramyrothecium vignicola タイに分布する cmdA+ITS+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりゾウコンニャクではなくササゲ属植物などを宿主とする 本種と異なりスポロドキアに剛毛を欠くのではなく有する 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子のサイズが比較的大きい cmdA+ITS+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される