2024年7月31日 (仮訳)フンタマカビ綱の新属Phialemoniopsis、およびPhialemonium属とLecythophora属の新種 Perdomo, H. et al. 2013. Phialemoniopsis, a new genus of Sordariomycetes, and new species of Phialemonium and Lecythophora. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3852/12-137 [Accessed July 31, 2024] 【R3-11934】2024/7/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 臨床分離株に基づき新属PhialemoniopsisとPhialemonio. cornearis、Phialemonio. pluriloculosa、Phialemonium globosum、Lecythophora luteorubra、およびL. cateniformisの5新種を記載した。 また、Phialemonium curvatumとSarcopodium oculorumを本新属に移した。 Phialemonium属の属概念を拡張し、2種をこの種に移した。 USA, Florida (新種) Phialemoniopsis cornearis H. Perdomo, Dana García, Gené, Cano & Guarro 語源…(属名)Phialemonium属のような/(種小名)角膜の 【よく似た種との区別】 Phialemoniopsis ocularis 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 分生子柄が気生菌糸から生じる 厚壁胞子を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻状の分生子果が交錯菌糸組織ではなく交錯菌糸組織と表皮菌糸組織の両方からなる 本種と異なり分生子が通常倒卵状ではなく通常楕円形 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phialemoniopsis pluriloculosa 米国に分布する 臨床検体から分離される 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 厚壁胞子を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻状の分生子果が交錯菌糸組織でない 本種と異なり分生子が通常倒卵状という特徴を欠く ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Nevada (新種) Phialemoniopsis pluriloculosa Perdomo, Dania García, Gené, Cano & Guarro 語源…多室の(分生子果の構造から) 【よく似た種との区別】 Phialemoniopsis ocularis 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 分生子柄が気生菌糸から生じる ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phialemoniopsis cornearis 米国に分布する 臨床検体から分離される 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 厚壁胞子を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻状の分生子果が交錯菌糸組織である 本種と異なり分生子が通常倒卵状 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Illinois (新種) Phialemonium globosum Dania García, H. Perdomo, Gené, Cano & Guarro 語源…球形の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Cephalotheca sulfurea フィアライドの基部がいくぶん膨大する 分生子が長く鎖生し、両端に連結部を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の直径が小さい 本種と異なり分生子が球形ではなく卵状 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phialemonium inflatum フィアライドの基部がいくぶん膨大する 分生子が長く鎖生し、両端に連結部を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の直径が小さい 本種と異なり分生子が球形ではなくレモン形 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Alabama (新種) Lecythophora cateniformis H. Perdomo, D. García, Gené, Cano & Guarro 語源…鎖生状の(厚壁胞子の配置から) 【よく似た種との区別】 Lecythophora luteoviridis ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の最大幅が狭い 本種と異なり分生子が倒卵状~楕円形ではなく楕円形~円筒形 本種と異なり厚壁胞子が無色または微かに褐色 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Massachusetts (新種) Lecythophora luteorubra H. Perdomo, D. García, Gené, Cano & Guarro 語源…黄赤色の(拡散性色素の色から) 【よく似た種との区別】 Lecythophora hoffmannii 形態的に類似している ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが僅かに小さい 本種より分生子がしばしばやや屈曲する 本種と異なり拡散性色素を欠く ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cephalotheca ligniaria 形態的に類似している 本種と異なり有性世代を通常形成する 本種と異なりアデロフィアライドが優勢である 本種と異なりフィアライドがアンプル形になることがない 本種と異なり分生子がしばしば屈曲する (新組み合わせ) Phialemoniopsis ocularis (Gené & Guarro) H. Perdomo, Dana García, Gené & Guarro 旧名:Sarcopodium oculorum Gené & Guarro 【よく似た種との区別】 Phialemoniopsis cornearis 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 分生子柄が気生菌糸から生じる 厚壁胞子を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻状の分生子果が交錯菌糸組織と表皮菌糸組織の両方ではなく交錯菌糸組織からなる 本種と異なり分生子が通常楕円形ではなく通常倒卵状 本種と異なり37°Cで生育不能 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phialemoniopsis pluriloculosa 分生子果がスポロドキアおよび分生子殻状である 分生子柄が気生菌糸から生じる ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり37°Cで生育可能という特徴を欠く ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Phialemoniopsis curvata (W. Gams & W.B. Cooke) Perdomo, Dania García, Gené, Cano & Guarro 旧名:Phialemonium curvatum W. Gams & W.B. Cooke (新組み合わせ) Phialemonium atrogriseum (Panasenko) Dania García, Perdomo, Gené, Cano & Guarro 旧名:Phaeoscopulariopsis atrogrisea Panasenko 【よく似た種との区別】 Phialemonium obovatum 分生子の形態が類似している 本種と異なり分生子が鎖生するか粘液質の頭状をなすのではなく粘液質の頭状のみである 本種と異なり分生子が僅かに着色するのではなく着色しない 本種と異なり厚壁胞子を欠くのではなく有する (新組み合わせ) Phialemonium inflatum (Burnside) Dania García, Perdomo, Gené, Cano & Guarro 旧名:Taifanglania inflata (Burnside) Z.Q. Liang 【よく似た種との区別】 Cephalotheca sulfurea フィアライドの基部がいくぶん膨大する 分生子が長く鎖生し、両端に連結部を有する 分生子の直径が同一 本種と異なり分生子がレモン形ではなく卵状 Phialemonium globosum フィアライドの基部がいくぶん膨大する 分生子が長く鎖生し、両端に連結部を有する ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の直径が大きい 本種と異なり分生子がレモン形ではなく球形 ITS+D1/D2+ACT+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される