2018年1月16日 (仮訳)アジアにおいてブンタンのcitrus tan spotの原因となる新種、Phyllosticta citriasiana Wulandari, NF. et al., 2009. Phyllosticta citriasiana sp. nov., the cause of Citrus tan spot of Citrus maxima in Asia. Fungal Diversity. Available at: https://www.researchgate.net/publication/40799764_Phyllosticta_citriasiana_sp_nov_the_cause_of_Citrus_tan_spot_of_Citrus_maxima_in_Asia [Accessed January 16, 2018]. 【R3-04763】2018/1/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国、ベトナム、タイから輸入されたブンタン果実にcitrus tan spotを引き起こした菌を検討し、Phyllosticta citriasianaとして新種記載した。 本種はミカン属植物を宿主とする他の2種とは分生子のサイズ、培養性状、温度適性などが異なっていた。 本研究ではITS領域では本属の全分類群を分けるのに不十分であることが示唆されたが、本種と他の2種との判別にはITSおよびTEF1がACTよりも有効であった。 Thailand (新種) Phyllosticta citriasiana Wulandari, Crous & Gruyter 語源…柑橘のアジアの 【よく似た種との区別】 Guignardia citricarpa 同じミカン属植物を宿主とする 東南アジアに分布する 宿主に病害を引き起こす 分生子の粘液鞘の形態が類似している ITS+EF1-α+ACTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリア、アフリカ、南米などにおける分布が知られている 本種と異なりtan spotではなく黒星病を引き起こす 本種と異なり有性世代が知られている 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子の付属糸が短い 本種と異なりコロニー(OA、MEA、PDA、CMA培地)が鉛灰色および鉛黒色を帯びるのではなくより明色 本種と異なりOA培地で拡散性の黄色色素を産生する 本種と異なり生育適温が21-27°Cではなく27-30°C 本種と異なり最大生長温度が30-33°Cではなく30-36°C 本種よりOA培地での生長が遅い 本種よりMEA培地での生長が遅い ITS+TEF1+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guignardia mangiferae 同じミカン属植物を宿主とする 宿主に病害を引き起こす ITS+EF1-α+ACTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布する 本種と異なりバショウ属、モチノキ属、チトセラン属、トウガラシ属、モクレン属、スノキ属、キヅタ属植物などが宿主として知られている 本種と異なりエンドファイトとして知られている 本種と異なり有性世代が知られている 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の粘液鞘の幅が広い 本種と異なりコロニー(OA、MEA、PDA、CMA培地)が鉛灰色および鉛黒色を帯びるのではなくより明色 本種と異なり生育適温が21-27°Cではなく27-30°C 本種と異なり最大生長温度が30-33°Cではなく30-36°C 本種よりOA培地での生長が遅い 本種よりMEA培地での生長が遅い ITS+TEF1+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される