2014年4月4日 (仮訳)rDNAに基づく分子系統解析により、シクエストレート菌Amogaster viridiglebusがハラタケ類のキツネノカラカサ属に由来することが示された Ge, Z-W. & Smith, ME., 2013. Phylogenetic analysis of rDNA sequences indicates that the sequestrate Amogaster viridiglebus is derived from within the agaricoid genus Lepiota (Agaricaceae). Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0841-y [Accessed April 4, 2014]. 【R3-00572】2014/04/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ シクエストレート菌の稀産種Amogaster viridiglebusは従来、子実体の色と担子胞子の形態から、イグチ目の外生菌根菌だと考えられてきた。 本研究では本種の形態を再検討するとともに、ITS+LSUに基づく分子系統解析を行い、本種がキツネノカラカサタケ属(ハラタケ科)クレードに含まれることを示した。 この結果から、本種をキツネノカラカサ属に移し、本種が外生菌根菌ではなく腐生菌である可能性を指摘した。 (新組み合わせ) Lepiota viridigleba (Castellano) Z. W. Ge & M. E. Sm. 旧名:Amogaster viridiglebus Castellano 【よく似た種との区別】 Lepiota subgracilis 担子胞子の形態が類似している ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota clypeolaria 担子胞子の形態が類似している ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota ignivolvata(アシブトワタカラカサタケ) 傷つくと橙色~淡赤色に変色する ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepiota maculans 傷つくと橙色~淡赤色に変色する ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptolepiota mengei 米国カリフォルニア州に分布する 形態的に類似している 外皮が帯赤色を帯びる グレバが灰色を帯びる ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なりカリフォルニア州北部ではなくカリフォルニア州南部~ユタ州にかけて分布する 本種と異なり担子胞子が左右非対称の扁桃形~類紡錘形ではなく類球形~卵形 ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される