2019年1月29日 (仮訳)Globisporangium属新種の系統および形態 Uzuhashi, S. et al., 2019. Phylogeny and morphology of new species of Globisporangium. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/pre-prints/content-c2_fuse_vol3_art2 [Accessed January 29, 2019] 【R3-05901】2019/1/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 大阪府の池の水から分離された卵菌の一種を検討し、Globisporangium lacustreとして新種記載した。 本種は当初G. marsipiumと同定されたが、生育適温や生長速度、コロニーのパターンなどが顕著に異なっており、分子系統解析でも異なる系統を形成した。 また、分子系統解析の結果を基に、2種をGlobisporangium属に移した。 大阪府堺市 (新種) Globisporangium lacustre Uzuhashi & Tojo 語源…池の 【よく似た種との区別】 Globisporangium marsipium 形態的に類似している(当初この種に同定された) 造卵器が時に鎖生する 造卵器の直径の範囲が重なる 造卵器表面が平滑 造卵器あたりの卵胞子の数が1 卵胞子の直径の範囲が重なる 卵胞子が非充満性 造精器が雌雄異菌糸性である 造精器の頂部が造卵器に付着する 造精器のサイズの範囲が重なる 遊走子嚢が末端生または時に節間生 ITSおよびcox1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり造卵器が末端生または次端生でほとんどの場合節間生なのではなくほとんどの場合節間生で時に次端生 本種より卵胞子が厚壁 本種と異なり造精器と造卵器の比が1-8ではなく1-4 本種と異なり遊走子嚢が類球形、洋梨形でしばしば非対称の小嚢形であり、乳頭突起を有するのではなく球形または非対称の小嚢形であり、乳頭突起または嘴を有し、しばしば屈曲する 本種よりPCA 25°Cにおける生長が遅い 本種より生育適温の範囲が狭い ITSおよびcox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Globisporangium camurandrum (Bala et al.) Uzuhashi 旧名:Pythium camurandrum Bala, de Cock & Lévesque (新組み合わせ) Globisporangium takayamanum (Senda & Kageyama) Uzuhashi 旧名:Pythium takayamanum Senda & Kageyama