(仮訳)広義Erysiphe berberidisの系統分類の再検討
Liu, L. et al., 2022. Phylogeny and taxonomy of Erysiphe berberidis (s. lat.) revisited. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/63/5/63_MYC585/_pdf [Accessed October 5, 2022] 【R3-09939】2022/10/5投稿

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3行まとめ

メギ属およびヒイラギナンテン属植物に生じた広義Erysiphe berberidisの形態学的検討および分子系統解析を実施した。
本種の無性世代の形態がかなり均一であった一方、有性世代の形態に可塑性が大きいことを示し、3つの「形態学的タイプ」の一つに対して新組み合わせE. berberidis var. dimorphaを提唱した。
E. berberidisのエピタイプ標本を指定し、ITS領域の塩基配列を決定した。
Germany, Niesky, Sachsen, Landkreis Görlitz

(その他掲載種)

Erysiphe berberidis Y.S. Paul & J.N. Kapoor
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【よく似た種との区別】
Erysiphe berberidis var. asiatica
同じメギ科植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が直径の1-3倍(ほとんどの場合1.5-2倍)ではなく(0.5–)1–1.5(–2)倍である
Erysiphe berberidis var. dimorpha
同じメギ科植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が剛直で先端が一様に直線状、時に完熟したもので反曲するのではなく、屈曲し末端小枝先端が頻繁に反曲する

(その他掲載種)

Erysiphe berberidis var. asiatica (U. Braun) U. Braun & S. Takamatsu
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【よく似た種との区別】
Erysiphe berberidis
同じメギ科植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なり閉子嚢殻の付属糸が直径の(0.5–)1–1.5(–2)倍ではなく1-3倍(ほとんどの場合1.5-2倍)である

(新組み合わせ)

Erysiphe berberidis var. dimorpha (Y.N. Yu & Z.Y. Zhao) L. Liu & U. Braun
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【よく似た種との区別】
Erysiphe berberidis
同じメギ科植物を宿主とする
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なり閉子嚢殻の付属糸が屈曲し末端小枝先端が頻繁に反曲するのではなく、剛直で先端が一様に直線状、時に完熟したもので反曲する