2020年5月2日 (仮訳)クロイボタケ綱の新属新種Pseudopalawania siamensisから得られたポリケチド由来の抗菌活性および細胞毒性を有する二次代謝産物 Mapook, A. et al., 2020. Polyketide-Derived Secondary Metabolites from a Dothideomycetes Fungus, Pseudopalawania siamensis gen. et sp. nov., (Muyocopronales) with Antimicrobial and Cytotoxic Activities. Biomolecules. Available at: https://www.mdpi.com/2218-273X/10/4/569 [Accessed May 2, 2020] 【R3-07279】2020/5/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、ナーン県においてクジャクヤシ属のヤシから採集された菌を検討し、新属新種Pseudopalawania siamensisとして記載した。 本種から見出されたポリケチド由来の新規化合物を”pseudopalawanone”と命名し、その他にも数種の化合物を検出した。 各化合物の抗菌活性を検討したところ、いくつかの化合物でそれらが認められたものの、同時に細胞毒性も認められ、新薬の候補としては適していなかった。 Thailand, Nan Province (新種) Pseudopalawania siamensis Mapook & K.D. Hyde 語源…(属名)偽のPalawania属/(種小名)シャム産の 【よく似た種との区別】 Palawania spp. 子嚢果が表在性 子嚢果が扁平 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が1 nrLSU+nrSSU+RPB2+ITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が円筒状棍棒形ではなく左右不等~卵状 本種と異なり子嚢胞子が広紡錘形~左右不等ではなく広紡錘形~長楕円形 本種と異なり子嚢胞子にゼラチン質の薄い鞘を伴うという特徴を欠く 本種と子嚢果壁の細胞のパターンが異なる nrLSU+nrSSU+RPB2+ITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Muyocopron spp. 子嚢果が表在性 子嚢果が扁平 子嚢に眼房構造を有する 子嚢果壁のパターンが類似している nrLSU+nrSSU+RPB2+ITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果がやや炭質~炭質ではなく革質 本種と子嚢の形状が異なる 本種と異なり子嚢胞子表面が小粒状 本種と異なり子嚢胞子にゼラチン質の無色の鞘を伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく0 nrLSU+nrSSU+RPB2+ITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される