2024年6月12日 (仮訳)南アフリカ、ガーデンルート国立公園において材腐朽症状を示した樹木に関連するタバコウロコタケ科多孔菌類 Tchotet Tchoumi, JM. et al. 2020. Poroid Hymenochaetaceae associated with trees showing wood-rot symptoms in the Garden Route National Park of South Africa. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2020.1753160 [Accessed June 12, 2024] 【R3-11787】2024/6/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカのガーデンルート国立公園において、樹木に発生したタバコウロコタケ科多孔菌類を調査した。 形態形質および複数遺伝子の分子系統解析により10種を同定した。 そのうちFomitiporia tsitsikamensis、Fulvifomes elaeodendri、Fuscoporia pulviniformis、およびPhellinus guttiformisの4種を新種記載した。 South Africa, Western Cape Province, Tsitsikamma forest, Bloukrans (新種) Fomitiporia tsitsikamensis Tchotet, Martin P.A. Coetzee, Rajchenberg & Jol. Roux 語源…ツィツィカマ産の 【よく似た種との区別】 Fomitiporia capensis 南アフリカに分布する 材生息菌である 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体断面の層の間に常に薄い肉があるのではなく不明瞭な層状である ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia aethiopica アフリカに分布する ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくエチオピアなどに分布する 本種と異なり子実体が薄い 本種と異なり子実体が常に背着生 本種と異なり子実体断面の層の間に肉組織を欠く 本種と異なり剛毛を常に有するのではなく欠く ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia mediterranea ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくフランス、イタリアなどに分布する 本種と異なり孔口面が帯黄褐色~淡褐色 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia pseudopunctata ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくチェコ、フランスなどに分布する 本種と異なり孔口面が帯黄褐色~帯灰褐色で成熟・老成すると琥珀褐色になる 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子が類球形~広卵状 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Tsitsikamma forest, Bloukrans (新種) Fulvifomes elaeodendri Tchotet, Martin P.A. Coetzee, Rajchenberg & Jol. Roux 語源…Elaeodendron属の 【よく似た種との区別】 Fulvifomes hainanensis 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく中国などに分布する 本種と異なり腐生菌として主にみられる 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく比較的狭い溝をあらわし、亀裂を生じない 本種と異なり孔口面が肉桂黄褐色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes thailandicus 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくタイなどに分布する 本種と異なり腐生菌として主にみられる 本種と異なり傘が暗褐色 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく比較的狭い溝をあらわす 本種と異なり傘に殻皮を有する 本種と異なり孔口面が暗褐色 本種と異なり孔口が円形 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes grenadensis 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくコスタリカ、米国などに分布する 本種と異なり腐生菌として主にみられる 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく比較的狭い溝をあらわす 本種と異なり傘が暗栗褐色~黒色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes yoroui アフリカに分布する 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくベナンなどに分布する 本種と異なりElaeodendron属ではなくPseudocedrela kotschyiなどに生じる 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく比較的狭い溝をあらわす 本種と異なり傘が暗い帯赤褐色~黒色 本種と異なり肉が暗褐色 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomes durissimus アフリカに分布する 本種と異なり南アフリカではなくアンゴラ、キューバなどに分布する 本種と異なり傘に顕著な殻皮を有する 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく幅広い溝をあらわす Pyropolyporus pseudosenex 本種と異なり南アフリカではなくニカラグア、メキシコ、ベリーズ、パナマなどに分布する 本種と異なり傘に顕著な殻皮を有する 本種と異なり傘表面に幅広い溝をあらわすのではなく幅広い溝をあらわす Pyropolyporus merrillii 形態的に類似している 本種と異なり南アフリカではなくフィリピン、キューバ、台湾などに分布する Fomes dialeri アフリカに分布する 本種と異なり南アフリカではなくモザンビークなどに分布する 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形 South Africa, Western Cape Province, Tsitsikamma forest, Bloukrans (新種) Fuscoporia pulviniformis Tchotet, Martin P.A. Coetzee, Rajchenberg & Jol. Roux 語源…クッション形の(子実体の形状から) 【よく似た種との区別】 Fuscoporia cinchonensis ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくカリブ海地域、韓国、インドなどに分布する 本種と異なり子実体が平らに広がる 本種と異なり孔口面が帯黄色~帯赤褐色 本種より孔口のサイズが僅かに小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscoporia ferruginosa(サビアナタケ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくドイツ、チェコ、スロバキアなどに分布する 本種と異なり孔口面が帯黄褐色~褐色 本種より孔口のサイズがずっと大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Gouna forest (新種) Phellinus guttiformis Tchotet, Martin P.A. Coetzee, Rajchenberg & Jol. Roux 語源…滴形の(子実体の形状から) 【よく似た種との区別】 Phellinus gabonensis アフリカに分布する ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくガボンなどに分布する 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり担子胞子が無色で微かに帯黄色になる 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形 本種と異なり子実層剛毛が普通屈曲する 本種より骨格菌糸が短い ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus caribaeo-quercicola 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくキューバなどに分布する 本種と異なり担子胞子が無色~微かに帯黄色 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形 本種と異なり剛毛が鉤状 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus amazonicus 子実体が背着生~クッション形で偽傘を形成することもある ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく仏領ギアナなどに分布する 本種と異なり剛毛が鉤状 本種と異なり骨格菌糸が短い ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus setulosus(コブサルノコシカケモドキ) ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり担子胞子が大型 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus castanopsidis ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体が一年生 本種と異なり子実体が背着生 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子が無色 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形 本種と異なり担子胞子が厚壁 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus ellipsoideus ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく中国などに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり子実層剛毛が鉤状 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus bicuspidatus 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく北米などに分布する 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり剛毛が短二尖形 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus resupinatus 南アフリカに分布する 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が完全な背着生~クッション形 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形 ITS+nrLSU+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される