(仮訳)極東ロシア産のPorpidinia属地衣の2番目の種である新種、P. brevispora
Yakovchenko, L. et al., 2020. Porpidinia brevispora, a new species and the second representative of the genus Porpidinia (Lecideaceae, Lecanorales) from the Russian Far East. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.459.1.8 [Accessed September 13, 2020] 【R3-07683】2020/9/13投稿

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3行まとめ

ロシア、沿海地方で採集された鱗片状地衣の一種を検討し、Porpidinia brevisporaとして新種記載した。
本種は露出した石灰岩に生じ、地衣体全体に粉霜を伴い、子嚢胞子が球形~楕円形で、地衣成分を欠くことなどで特徴づけられた。
本種はPorpidinia属の2番目の種となり、P. timidulaとは鱗片や子嚢胞子のサイズや形状、子器の色や粉霜の有無、側糸がゼラチン質に包まれるか、果殻に結晶を含むかなどが異なっていた。
Russia, Primorye Territory, Kavalerovskiy District: to S from Kavalerovo settlement, eastern macroslope of central Sikhote-Alin Range, at the right bank of the Zerkal’naya River

(新種)

Porpidinia brevispora Yakovchenko & Davydov
語源…短い胞子の(子嚢胞子のサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Porpidinia tumidula
石灰質の山地に生息する
岩上生地衣である
子器のサイズの範囲が重なる
側糸の幅の範囲が重なる
本種と異なりロシアではなくイタリア、オーストリア、北アフリカ、コーカサス、ニュージーランドなどに分布する
本種より地衣体の鱗片の最大サイズが大きい
本種と異なり地衣体の鱗片が扁平なもので膨大するのではなく膨大しない
本種と異なり地衣体の鱗片縁部に粉霜を欠く
本種と異なり子器が黒色ではなく褐黒色~黒色
本種と異なり子器表面が鈍いか光沢を有するのではなく光沢を有する
本種より子実層の丈が高い
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり子嚢胞子が球形~卵状、広楕円形、楕円形ではなく楕円形~狭楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく0-1
本種と異なり側糸が無色ゼラチン質の物質に包まれるという特徴を欠く
本種と異なり果殻に結晶を含む
本種と異なり地衣成分として未知成分を含むことがある