2022年8月4日 (仮訳)スペイン、ラ・リオハ州で発見された新種Psathyrella griseovelata Muñoz, G. et al., 2022. Psathyrella griseovelata sp. nov. (Basidiomycota, Psathyrellaceae), encontrada en La Rioja (España). Fungi Iberici. Available at: http://micologiaiberica.org/wp-content/uploads/2022/05/FI-2021-02-Munoz-et-al.-Psathyrella.pdf.pdf [Accessed August 4, 2022] 【R3-09753】2022/8/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン、ラ・リオハ州のオリーブ園で発見された菌を検討し、Psathyrella griseovelataとして新種記載した。 本種は子実体がやや束生~束生し、傘が主に灰色、被膜が厚い銀色で、担子胞子が円錐台状であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析ではSpadiceogriseae節クレードにおいて独自の系統を形成し、形態的にもその節の特徴に一致していた。 España, La Rioja, Calahorra, Livillos (新種) Psathyrella griseovelata G. Muñoz, Musumeci, Deschuyteneer & Olariaga 語源…灰色の被膜の 【よく似た種との区別】 Psathyrella agrariella ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘が主に褐色 本種ほど被膜が発達しない 本種と異なり被膜が銀色ではなく白色 本種と異なり担子胞子が円錐台状ではなく豆形または楕円形 本種と異なりパラシスチジアが襞縁部に豊富に生じる ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psathyrella panaeoloides 本種と異なり傘が帯褐色 本種と異なり被膜がごく僅かしか発達しない 本種よりシスチジアの幅が広い ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(Spadiceogriseae節ではなくSaponaceae節クレードに含まれる) Psathyrella fibrillosa 肉眼的形態が非常に類似している 本種と担子胞子の形態が異なる 本種よりシスチジアの幅がずっと狭い 本種と異なりシスチジアが一般的に有色 本種と異なりシスチジアが厚壁 ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(Spadiceogriseae節ではなくPennatae節クレードに含まれる)