(仮訳)形態および配列解析により推定された中国産の新種Pseudolagarobasidium baiyunshanense
Han, ML. et al. 2021. Pseudolagarobasidium baiyunshanense sp. nov. from China inferred from morphological and sequence analyses. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.483.2.9 [Accessed November 8, 2024] 【R3-12232】2024/11/8投稿

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3行まとめ

中国広東省で採集された木材腐朽菌の一種を検討し、Pseudolagarobasidium baiyunshanenseとして新種記載した。
本種は子実体が白色~帯灰紫色、担子胞子が楕円形、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。
また、本種は近縁種と異なり子実体がKOHで濃オリーブ色に呈色し、分子系統解析でも独自の系統を形成した。
中国広東省広州市白雲山風景名勝区

(新種)

Pseudolagarobasidium baiyunshanense M.L. Han, L.S. Bian & Q. An
語源…白雲山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudolagarobasidium pronum
中国に分布する
本種と異なり子実体が白色~帯灰紫色ではなく帯灰褐色
本種と異なり子実体が刺状
本種と異なり子実体が柔らかくやや膜質
本種と異なり子実体がKOH+濃オリーブ色でその後退色するのではなくKOH陰性
本種より針が長い
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
Pseudolagarobasidium subvinosum
中国に分布する
子実体が新鮮時紫色
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子が広楕円形~楕円形
菌糸構成が1菌糸型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が刺状~ラデュロイドであり時に網目状~ハナビラタケ型
本種と異なり子実体がKOH+濃オリーブ色でその後退色するのではなくKOH陰性
本種より針が長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudolagarobasidium conspicuum
菌糸構成が1菌糸型
本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり子実体が柔らかく脆いチョーク質
本種と異なり子実体がKOH+濃オリーブ色でその後退色するのではなくKOH陰性
本種より針が長い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁
本種と異なり担子胞子に多数の油状の小粒を含む
Pseudolagarobasidium venustum
菌糸構成が1菌糸型
本種と異なり中国ではなく南米などに分布する
本種と異なり子実体が淡黄色~橙色
本種と異なり子実体がKOH+濃オリーブ色でその後退色するのではなくKOH陰性
本種より針が長い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が広楕円形
本種と異なり担子胞子が弱シアノフィリックである