パープル・ピンホイールとその仲間:オーストラリア産Marasmius haematocephalus複合種

Guard, FE. et al. 2025. Purple Pinwheel and more: The Marasmius haematocephalus complex (Marasmiaceae) in Australia. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://fuse-journal.org/images/Issues/FuseVol16Art16.pdf [Accessed October 14, 2025]
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3行まとめ
  1. オーストラリア産のMarasmius haematocephalus複合種について形態学的検討および分子系統解析を実施した。
  2. その結果からオーストラリア固有の7新種を記載した。
  3. 狭義の本種が新熱帯に限定されること、世界中に複数の隠蔽種が存在することを確認した。
掲載種 (7)
NEW(新種)
Marasmius campaniformis
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…鐘形の(成熟時の傘の形状から)
📍Australia, Queensland, Balmoral Ridge, Dilkusha Nature Refuge, Kitchen Corner -26.73886, 152.89442地図で開く ↗
比較 (4)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジル、エクアドルなどに分布する
✕本種と子実体の色が異なる
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より襞の数が少ない
✕本種より柄が長い
✕本種より柄の幅が狭い
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○生息環境が同一
○子実体が肉桂色のことがある
✕本種より子実体が褐色である
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より襞の数が少ない
✕本種より柄が長い
✕本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(肉眼的に識別困難)
○子実体が淡紫色のことがある
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より柄が長い
✕本種より担子胞子が短い
✕本種より担子胞子の幅が広い
✕本種より側シスチジアがほとんどの場合短い
✕本種ほど側シスチジアの形状が単純でない
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなくSiccus型細胞のみからなる
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○子実体の色が類似している
○傘のサイズが類似している
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種ほど子実体が紫色でない
✕本種と異なり傘が鐘形でない
✕本種と異なり傘表面により深く溝線をあらわすと特徴を欠く
✕本種より襞の数が多い
✕本種より柄が長い
✕本種より柄が頑丈である
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius pervagatus
F.E. Guard, T. Lebel & J. Dearnaley
語源…広く分布する
📍Australia, Queensland, Brisbane, Willowbank, Champions Way -27.69203, 152.66531地図で開く ↗
比較 (6)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジル、エクアドルなどに分布する
✕本種より襞の数が少ない
✕本種より担子胞子が長い
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型でSiccus型のみからなる
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子が僅かに短い
✕本種より側シスチジアのサイズが小さい
✕本種ほど側シスチジアの形状が単純でない
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型である
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○傘が赤色系
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より柄が長い
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より側シスチジアのサイズが大きい
✕本種と異なり縁シスチジアが2型
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○傘が赤色系
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが小さい
✕本種より側シスチジアのサイズが小さい
✕本種と異なり縁シスチジアが2型
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
✕本種と異なりオーストラリアではなくマレーシアなどに分布する
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より襞の数が少ない
✕本種より柄が短い
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型でSiccus型のみからなる
↗
○TEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジルなどに分布する
✕本種と異なり子実体が帯褐赤色~帯褐桃色である
✕本種と異なり襞が桃色で縁取りがあるのではなくクリーム色で縁取りを欠く
✕本種と異なり襞が離生~上生ではなく直生
✕本種と異なり小襞を有するのではなく欠く
✕TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius porphyrocephalus
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…紫色の頭の(傘の色から)
📍Australia, Queensland, Cairns Botanical Gardens -16.89956, 145.74756地図で開く ↗
比較 (4)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジル、エクアドルなどに分布する
✕本種と異なり傘の色がより帯桃紫色
✕本種より襞の数が少ない
✕本種と異なり襞が桃色でない
✕本種より柄が長い
✕本種より担子胞子が長い
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○子実体の色が類似している
✕本種と異なりオーストラリアではなくマレーシアなどに分布する
✕本種より襞の数が少ない
✕本種と異なり小襞を有するのではなく欠く
✕本種より柄が短い
✕本種より柄の幅が狭い
✕本種より担子胞子が長い
↗
○子実体がルビー桃色のことがある
○TEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジルなどに分布する
✕本種より襞の数が少ない
✕TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が桃紫色を帯びるという特徴を欠く
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius purpureospadiceus
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…紫褐色の(傘の色から)
📍Australia, Queensland, Balmoral Ridge, Dilkusha Nature Refuge, road verge above Lot 3 -26.74014, 152.89344地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○生息環境が類似している
○子実体が中型
○傘が帯紫褐色
○柄が糸状
○柄が頑丈
○柄基部に菌糸体を伴う
✕本種より襞の数が多い
✕本種と異なり側シスチジアを欠く
✕系統的に異なる(先行研究)
↗
○オーストラリアに分布する
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より子実体が帯桃灰色
✕本種ほど子実体が頑丈でない
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より襞の数が少ない
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○子実体の色が類似している
○傘のサイズが類似している
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より子実体が紫色
✕本種と異なり傘が鐘形
✕本種と異なり傘表面により深く溝線をあらわす
✕本種より襞の数が少ない
✕本種より柄が短い
✕本種ほど柄が頑丈でない
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius vinaceus
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…帯ワイン色の(傘の色から)
📍Australia, Queensland, Maleny, Bridge Creek, Wells Rd -26.72964, 152.84764地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(肉眼的に識別困難)
○子実体が淡紫色のことがある
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より傘の直径が大きい
✕本種より柄が短い
✕本種より担子胞子が長い
✕本種より担子胞子の幅が狭い
✕本種より側シスチジアがほとんどの場合長い
✕本種より側シスチジアの形状が単純である
✕本種と異なり縁シスチジアがSiccus型細胞のみからなるのではなく2型
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種ほど子実体が帯桃灰色でない
✕本種より子実体が頑丈である
✕本種より傘の直径が大きい
✕本種より襞の数が多い
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius wianwian
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…採集地の地名の先住民による呼称から
📍Australia, Queensland, Linda Garrett National Park -26.61871, 152.85072地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジル、エクアドルなどに分布する
✕本種より傘の直径が小さい
✕本種より襞の数が多い
✕本種と異なり襞に縁取りがある
✕本種より柄が短い
✕本種より担子胞子が短い
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子が長い
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子が僅かに長い
✕本種より側シスチジアのサイズが大きい
✕本種より側シスチジアの形状が単純である
✕本種と異なり縁シスチジアが単型ではなく2型である
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Marasmius wunga
F.E. Guard, T. Lebel & Dearnaley
語源…採集地の先住民の言葉でのきのこの呼称から
📍Australia, Queensland, Balmoral Ridge, Dilkusha Nature Refuge, road verge above Lot 3 -26.74014, 152.89344地図で開く ↗
比較 (4)
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○傘が赤色系
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より柄が短い
✕本種より担子胞子のサイズが小さい
✕本種より側シスチジアのサイズが小さい
✕本種と異なり縁シスチジアが2型
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○形態的に類似している(野外では識別困難)
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子が短い
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりオーストラリアではなくブラジル、エクアドルなどに分布する
✕本種より傘直径が大きい
✕本種より襞の数が少ない
✕本種と異なり襞に縁取りを欠く
✕本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○オーストラリアに分布する
○ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が桃紫色を帯びる
✕ITSおよびTEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
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