2021年11月17日 (仮訳)東アジア産の新属新種Purpureocorticium microsporum Wu, S-H., Wang, D-M. & Chen, Y-P. 2017. Purpureocorticium microsporum (Basidiomycota) gen. et sp. nov. from East Asia. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11557-017-1362-5 [Accessed November 17, 2021] 【R3-08971】2021/11/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾の山岳地域および中国雲南省で採集されたコウヤクタケ類の一種を検討し、新属新種Purpureocorticium microsporumとして記載した。 本種は子実体が背着生で子実層面が平滑、KOHで紫変し、担子胞子が小型の卵形~楕円形で平滑薄壁、シスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。 また、Phanerochaete rubescensについて、形態形質および分子系統解析の結果を基にRhizochaete属に移した。 台湾台中市和平区大雪山林道24.5–25 km地点 (新種) Purpureocorticium microsporum Sheng H. Wu 語源…(属名)紫色のCorticium属(子実層面の色から)/(種小名)小さな胞子の(担子胞子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Phlebia spp. 子実体形成菌糸層が密な構造をなす 担子胞子が小型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり担子器が類棍棒形で中位が狭窄するか小嚢形なのではなく常に棍棒形または類棍棒形である nrLSUおよびnrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizochaete spp. 子実層托がKOHで紫色を呈する 本種と異なり担子器が類棍棒形で中位が狭窄するか小嚢形なのではなく棍棒形~類円筒形 本種と異なりシスチジアを有する nrLSUおよびnrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia spp. 担子器の形態がいくぶん類似している 本種と異なり子実体形成菌糸層が密な構造をなすという特徴を欠く 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸がいくぶん接着し不明瞭という特徴を欠く Hyphoderma spp. 担子器の形状が類似している 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい nrLSUおよびnrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Rhizochaete rubescens (Sheng H. Wu) Sheng H. Wu 旧名:Phanerochaete rubescens Sheng H. Wu