(仮訳)バイエルン・アルプスのトウヒ林に産した新種Pythium montanum
Nechwatal, J. & Oßwald, WF. 2003. Pythium montanum sp. nov., a new species from a spruce stand in the Bavarian Alps. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-006-0046-3 [Accessed July 28, 2024] 【R3-11923】2024/7/28投稿

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3行まとめ

バイエルン・アルプスのトウヒ林において根圏土壌から分離された卵菌の一種を検討し、Pythium montanumとして新種記載した。
本種は遊走子嚢が内在的に伸長し、造精器が雌雄同菌糸性で無柄または短い柄を有し、卵胞子が非充満性で、生長が遅いことなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で独自の系統を形成し、Lupinus属植物に対して病原性を全く示さないかほとんど示さなかった。
Germany, Bayern, Oberau, ‘Laber’ mountain

(新種)

Pythium montanum Nechwatal
語源…山地の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pythium middletonii
遊走子嚢が伸長する
卵胞子が非充満性
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり造卵器が節間生
本種よりコロニーの生長が顕著に速い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pythium nagaii
遊走子嚢が伸長する
卵胞子が非充満性
本種より造卵器のサイズがかなり小さい
本種より卵胞子のサイズがかなり小さい
本種よりコロニーの生長が顕著に速い
Pythium oedochilum
遊走子嚢が伸長する
卵胞子が非充満性
本種と異なり造精器が雌雄異菌糸性
本種より造卵器のサイズが大きい
本種より卵胞子のサイズが大きい
本種よりコロニーの生長が顕著に速い
Pythium okanoganense
遊走子嚢が伸長する
卵胞子が非充満性
本種と異なり遊走子嚢が規則的に伸長しない
本種より遊走子嚢のサイズが大きい
Pythium vexans
遊走子嚢が伸長する
卵胞子が非充満性
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり遊走子嚢の内在的伸長が時々しか起こらない
本種より遊走子嚢のサイズが小さい
本種と異なり造精器が鐘形
本種より造卵器のサイズが小さい
本種より卵胞子のサイズが小さい
本種よりコロニーの生長が顕著に速い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される