2014年9月13日 (仮訳)熱帯産の不稔糸状地衣形成菌の新属RacoleusおよびCystocoleus属、Racodium属の命名法とタイプ指定に関する所見 Hawksworth, DL., Santesson, R., Tibell, L. 2011. , Racoleus, a new genus of sterile filamentous lichen-forming fungi from the tropics, with observations on the nomenclature and typification of Cystocoleus and Racodium. IMA Fungus. …. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3317361/ [Accessed September 13, 2014]. 【R3-01095】2014/09/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 熱帯において樹皮上の様々な痂状地衣の上に生じる不稔の地衣を新属新種Racoleus trichophorusとして記載した。 本属と形質の一部を共有する単型属Cystocoleus、Racodiumの命名法およびタイプ指定について再検討し、各々のレクトタイプを選定した。 両属の生態および分布に関する情報をまとめ、走査型電子顕微鏡写真を初めて掲載した。 Ivory Coast, Abidjan, in the forest of Banco (新種) Racoleus trichophorus R. Sant. & D. Hawksw. 語源…(属名)Racodiumの”rac”とCystocoleusの”coleus”(これらの属と共通の形質を持つことから)/(種小名)糸を持つ 【よく似た種との区別】 Cystocoleus ebeneus 菌糸の壁に皺が生じる 本種と異なり熱帯ではなく亜寒帯~温帯に分布する 本種と異なり”lateral spine”を欠く 本種と異なり菌糸の配列が垂直ではなくより不規則でねじれる 本種ほど菌糸の壁の皺が顕著でない 本種と異なり菌糸の壁がSEM下で平滑ではなく疣状 Racodium rupestre(イワゴケ) 菌糸が垂直に配列する 菌糸の壁がSEM下で平滑 本種と異なり熱帯ではなく亜寒帯~温帯に分布する 本種と異なり”lateral spine”を欠く 本種と異なり菌糸の壁に皺が生じない 本種より菌糸が厚壁 Coenogonium heterotrichum 本種と異なりコートジボワール、中国、ペルーではなくコスタリカに分布する 本種と異なり菌糸が褐色ではなく無色 本種と異なり菌糸表面にジグソーパズル状の模様を欠く 本種と異なり”lateral spine”を欠く (その他掲載種) Cystocoleus ebeneus (Dillwyn) Thwaites 【よく似た種との区別】 Racodium rupestre(イワゴケ) 同所的に分布する 温帯~亜寒帯に分布する 本種と異なり菌糸の配列がねじれるのではなく垂直 本種と異なり菌糸の壁が皺状でない 本種と異なり菌糸の壁がSEM下で疣状ではなく平滑 Racoleus trichophorus 菌糸の壁に皺が生じる 本種と異なり亜寒帯~温帯ではなく熱帯に分布する 本種と異なり”lateral spine”を有する 本種と異なり菌糸の配列がねじれるのではなくより規則的で垂直 本種より菌糸の壁の皺が顕著 本種と異なり菌糸の壁がSEM下で疣状ではなく平滑 (その他掲載種) Racodium rupestre Pers. イワゴケ 【よく似た種との区別】 Cystocoleus ebeneus 同所的に分布する 温帯~亜寒帯に分布する 本種と異なり菌糸の配列が垂直ではなくねじれる 本種と異なり菌糸の壁が皺状 本種と異なり菌糸の壁がSEM下で平滑ではなく疣状 Racoleus trichophorus 菌糸が垂直に配列する 菌糸の壁がSEM下で平滑 本種と異なり亜寒帯~温帯ではなく熱帯に分布する 本種と異なり”lateral spine”を有する 本種と異なり菌糸の壁が皺状 本種より菌糸が薄壁