2020年1月9日 (仮訳)Allantonectria属の再評価、Thyronectroidea属の系統的位置、および新種Thyronectria caraganae Voglmayr, H., Akulov, OY. & Jaklitsch, WM. 2016. Reassessment of Allantonectria, phylogenetic position of Thyronectroidea, and Thyronectria caraganae sp. nov. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-016-1218-4 [Accessed January 9, 2020] 【R3-06938】2020/1/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Allantonectria属の形態学的検討および分子系統解析を行い、本属をThyronectria属のシノニムとした。 新組み合わせThyronectria concentricaおよびT. yuccaeを提唱した。 また、ウクライナで採集された菌を検討し、Thyronectria caraganaeとして新種記載した。 Ukraine, Mykolaiv district, Berezansky area, Tashine (新種) Thyronectria caraganae Voglmayr, Akulov & Jaklitsch 語源…ムレスズメ属の 【よく似た種との区別】 Thyronectria austroamericana 同じマメ科植物を宿主とする 子嚢果が集合して大きな塊をなす 子嚢果が子座に部分的に埋生する 子嚢果が明るい黄色の菌糸体に覆われる act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりウクライナではなくオーストリアなどに分布する 本種と異なりCaragana arborescensではなくGymnocladus dioicusなどを宿主とする 本種と異なり子嚢果が鈍オリーブ褐色 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と子嚢胞子の隔壁が異なる 本種と異なり無性世代が知られている act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Thyronectria chrysogramma Ellis & Everh. (新組み合わせ) Thyronectria concentrica (Mont. & Fr.) Voglmayr & Jaklitsch 旧名:Tubercularia concentrica Mont. & Fr. ※Tubercularia concentricaおよびSphaeria miltinaのレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Thyronectria yuccae 同じキジカクシ科植物を宿主とする 形態的に類似している(同種とされていた) act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりリュウゼツラン属ではなくユッカ属植物などを宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズが大きい act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyronectria zangii 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりリュウゼツラン属ではなくヤマナラシ属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢殻の殻壁が薄い act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Thyronectria yuccae (Earle) Voglmayr & Jaklitsch 旧名:Allantonectria yuccae Earle 【よく似た種との区別】 Thyronectria concentrica 同じキジカクシ科植物を宿主とする 形態的に類似している(同種とされていた) act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりユッカ属ではなくリュウゼツラン属植物などを宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズが小さい act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyronectria zangii 天然基質から無性世代が知られていない act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりユッカ属ではなくヤマナラシ属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢殻の殻壁が薄い act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Thyronectria zangii (Z.Q. Zeng & W.Y. Zhuang) Voglmayr & Jaklitsch 【よく似た種との区別】 Thyronectria concentrica 子嚢胞子のサイズが類似している act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤマナラシ属ではなくリュウゼツラン属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢殻の殻壁が厚い act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thyronectria yuccae 天然基質から無性世代が知られていない act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤマナラシ属ではなくユッカ属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢殻の殻壁が厚い act1+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される