2015年9月10日 (仮訳)アパラチア固有種の絶滅危惧の大型地衣、Hypotrachyna virginicaの再評価および本種と混同されてきた形態的に類似の種 Lendermer, JC. & Allen, JL., 2015. Reassessment of Hypotrachyna virginica, an endangered, endemic Appalachian macrolichen, and the morphologically similar species with which it has been confused. Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia. … Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1635/053.164.0117 [Accessed September 10, 2015]. 【R3-02182】2015/09/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 従来アパラチア固有種と考えられてきたが2009年にカリブ海から発見されたHypotrachyna virginicaを再検討し、カリブ海産の標本が別種であることを示した。 カリブ海産の標本は旧熱帯に広く分布するH. exsectaと同定された。 また、両種と混同されてきたH. laevigataも再検討し、これら3種の分類学的改訂を行った。 (その他掲載種) Hypotrachyna virginica (Hale) Hale 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna exsecta(ニセゴンゲンゴケ) 形態的に類似していることがある(本種に同定された例があった) 地衣成分としてバルバチン酸を含む 本種と異なりパスチュールを地衣体上面の亀裂からではなく裂片先端の末端あるいは次端部に生じる 本種と異なりパスチュールが顕著に凝集し膨大する Hypotrachyna laevigata 形態的に類似していることがある(本種に同定された例があった) 地衣成分が類似している 本種より地衣体のサイズが典型的には大きい 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり地衣体上面の亀裂からパスチュールを生じるという特徴を欠く 本種と異なり頭状の粉芽塊を有する Hypotrachyna taylorensis 肉眼的形態が類似している 地衣体表面に類似のパスチュールを生じる 本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸ではなくエベルン酸およびレカノール酸を含む (新熱帯、中米、プエルトリコ、グアドループ、メキシコ新産種) Hypotrachyna exsecta (Taylor) Hale ニセゴンゲンゴケ 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna virginica 形態的に類似していることがある(本種に同定された例があった) 地衣成分としてバルバチン酸を含む 本種と異なりパスチュールを裂片先端の末端あるいは次端部ではなく地衣体上面の亀裂から生じる 本種と異なりパスチュールが顕著に凝集し膨大するという特徴を欠く Hypotrachyna laevigata 形態的に類似していることがある(混同される例がある) 本種と異なりパスチュールではなく頭状の粉芽塊を裂片先端の末端あるいは次端部に生じる Hypotrachyna afrorevoluta 形態的に類似している(混同される例がある) 散布体の形態が類似している 本種と地衣成分が異なる (その他掲載種) Hypotrachyna laevigata (Sm.) Hale 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna virginica 形態的に類似していることがある(本種に同定された例があった) 地衣成分が類似している 本種より地衣体のサイズが典型的には小さい 本種より裂片の幅が狭い 本種と異なり地衣体上面の亀裂からパスチュールを生じる 本種と異なり頭状の粉芽塊を有するという特徴を欠く Hypotrachyna exsecta(ニセゴンゲンゴケ) 形態的に類似していることがある(混同される例がある) 本種と異なり頭状の粉芽塊ではなくパスチュールを裂片先端の末端あるいは次端部に生じる