2023年9月18日 (仮訳)Dyfrolomyces属の復活および中国広東省産の新種Melomastia pyriformisの記載 Kularathnage, ND. et al. 2023. Reinstating Dyfrolomyces and introducing Melomastia pyriformis sp. nov. (Pleurotremataceae, Dyfrolomycetales) from Guangdong Province, China. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2023/00000156/00000001/art00013 [Accessed September 18, 2023] 【R3-10981】2023/9/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広東省の大学の庭園で採集された材生息菌の一種を検討し、Melomastia pyriformisとして新種記載した。 また、Dyfrolomyces属とMelomastia属について子嚢胞子の形態形質を基に再検討したほか、分子系統解析で前者がMelomastia属と別属であることを示した。 前者の属を復活させてM. tiomanensisおよびM. chromolaenaeを含めた。 中国広東省広州市仲愷農業工程学院 (新種) Melomastia pyriformis Kular. & Senan. 語源…洋梨形の(子嚢果の形状から) 【よく似た種との区別】 Melomastia thamplaensis 東アジアに分布する 陸生菌である 子嚢胞子の隔壁数が3 子嚢胞子が鞘に包まれない nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードBに含まれる) 本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する 本種より子嚢基部が厚い 本種と異なり子嚢に顕著な眼房構造を欠くのではなく有する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で隔壁部が狭窄せず、両端が角張るのではなく、紡錘形で隔壁部が明確に狭窄し両端が鋭頭である nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Dyfrolomyces tiomanensis K.L. Pang, Alias, K.D. Hyde, Suetrong & E.B.G. Jones 【よく似た種との区別】 Dyfrolomyces chromolaenae 東南アジアに分布する 陸生菌である 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数の範囲が重なる 子嚢胞子に鞘を欠く nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードCに含まれる) 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が6-7ではなく9-11 nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Dyfrolomyces chromolaenae Mapook & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Dyfrolomyces tiomanensis 東南アジアに分布する 陸生菌である 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数の範囲が重なる 子嚢胞子に鞘を欠く nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードCに含まれる) 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が9-11ではなく6-7 nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される