2021年11月5日 (仮訳)韓国産のトリュフの新種、Tuber koreanumの報告 Park, H. et al., 2021. Report on a New Truffle Species, Tuber koreanum sp. nov., from Korea. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2021.1992089 [Accessed November 5, 2021] 【R3-08935】2021/11/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国で採集されたトリュフの一種を検討し、Tuber koreanumとして新種記載した。 本種の子実体および外生菌根はQuercus alienaの根圏から得られた。 本種はITS+nrLSU、RPB2、TEFに基づく分子系統解析でそれぞれ単系統群を形成し、類似の同属3種とも形態的に異なっていた。 韓国慶尚北道慶州市 (新種) Tuber koreanum H. Park & A. H. Eom 語源…韓国の 【よく似た種との区別】 Tuber borchii(チャセイヨウショウロ) 韓国に分布する 外皮が2層からなる ITS+nrLSUおよびTEFに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の長径が大きい 本種と異なり子嚢果が明白色~帯黄ベージュ色ではなく初め淡色でのちに暗色になり褐色 本種と異なり子嚢果が球形~類球形で稀に卵状なのではなく類球形~不規則形 本種より外皮が厚い 本種と異なり外皮が暗ベージュ色~帯灰褐色ではなく無色 本種と異なりグレバが帯灰褐色~帯黄褐色ではなく幼時灰色で成熟すると暗褐色になる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が楕円形~円錐形ではなく類球形~楕円形で基部にかけて先細りになる 本種と異なり子嚢が2-4胞子性ではなく1-4胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が主に卵状で時に楕円形なのではなく類球形~楕円形 本種と異なり子嚢胞子の装飾が網目状ではなく密な網目状~胞状 ITS+nrLSUおよびTEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tuber flavidosporum(ウスキセイヨウショウロ) 東アジアに分布する 子嚢果のサイズの範囲が重なる 外皮が2層からなる 子嚢胞子の装飾が網目状 ITS+nrLSUおよびRPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく日本などに分布する 本種と異なり子嚢果が明白色~帯黄ベージュ色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり子嚢果が球形~類球形で稀に卵状なのではなく類球形 本種より外皮が厚い 本種と異なりグレバが帯灰褐色~帯黄褐色ではなく類白色~淡黄色 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が楕円形~円錐形ではなく倒卵形~広楕円形 本種と異なり子嚢が2-4胞子性ではなく1-2胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が初め象牙色または淡黄金色で成熟すると帯赤褐色または淡褐色になるのではなく白色または淡黄色 本種と異なり子嚢胞子が主に卵状で時に楕円形なのではなく完全に近い球形 ITS+nrLSUおよびRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tuber japonicum(ホンセイヨウショウロ) 東アジアに分布する 子嚢果の形態が類似している 外皮が2層からなる 子嚢胞子の装飾が網目状 ITS+nrLSUおよびRPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の直径が大きい 本種と異なり韓国ではなく日本などに分布する 本種と異なり子嚢果が明白色~帯黄ベージュ色ではなく類白色~淡黄色 本種と異なり子嚢果が球形~類球形で稀に卵状なのではなく類球形または浅裂する 本種より外皮が厚い 本種と異なりグレバが帯灰褐色~帯黄褐色ではなく類白色~淡黄色 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が楕円形~円錐形ではなく紡錘形~倒卵形 本種と異なり子嚢が2-4胞子性ではなく(1-)2(-3)胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が初め象牙色または淡黄金色で成熟すると帯赤褐色または淡褐色になるのではなく白色または淡黄色 本種と異なり子嚢胞子が主に卵状で時に楕円形なのではなく完全に近い球形 ITS+nrLSUおよびRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される