2015年5月3日 (仮訳)クロアチアにおいてダイズに発生するDiaporthe属菌の解明 Santos, JM. et al., 2011. Resolving the Diaporthe species occurring on soybean in Croatia. Persoonia. … Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3251324/ [Accessed May 3, 2015]. 【R3-01790】2015/05/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ クロアチアにおいてダイズを宿主とするDiaporthe/Phomopsis属菌の系統分類学的研究を行った。 形態学的検討およびITS、EF-1αに基づく分子系統解析の結果4種を認め、うちD. novemを新種記載した。 また、新組み合わせ/新階級D. caulivora、新組み合わせD. longicollaを提唱した。 Croatia, Osijek (新組み合わせ・新階級) Diaporthe caulivora (Athow & Caldwell) J.M. Santos, Vrandecic & A.J.L. Phillips 旧名:Diaporthe phaseolorum var. caulivora Athow & Caldwell ※本種のネオタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Diaporthe phaseolorum クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢殻の幅が僅かに狭い 本種より子嚢殻の頸部が短い 本種より子嚢が長い 本種と異なり分生子果(およびα、β分生子)が極めて稀なのではなく常に形成する ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Diaporthe longicolla (Hobbs) J.M. Santos, Vrandecic & A.J.L. Phillips 旧名:Phomopsis longicolla Hobbs 【よく似た種との区別】 Diaporthe novem クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子果が単生するという特徴を欠く 本種と異なりα分生子しか形成しないという特徴を欠く 本種と異なり異なる交配型同士の交配試験でテレオモルフを決して形成しないのではなく形成する ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe phaseolorum クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子果のサイズが小さい 本種より分生子柄が短い 本種より分生子形成細胞が短い 本種と異なりα分生子しか形成しないのではなくαおよびβ分生子を形成する ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Croatia, Slavonija (新種) Diaporthe novem J.M. Santos, Vrandecic & A.J.L. Phillips 語源…9の(本種の仮称、Phomopsis sp. 9より) ※本種の宿主としてダイズを初めて報告した。 【よく似た種との区別】 Diaporthe chailletii 本種より子嚢殻の頸部がずっと短い 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種と異なり分生子が円筒形ではなく紡錘状楕円形 Diaporthe longicolla クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子果が単生する 本種と異なりα分生子しか形成しない 本種と異なり異なる交配型同士の交配試験でテレオモルフを形成するのではなく決して形成しない ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe lusitanicae ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりダイズ、オオトウワタ、ルイボス、ヒマワリ、アジサイ、ブドウではなくフェンネルを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Diaporthe phaseolorum (Cooke & Ellis) Sacc. ※Diaporthe camptothecaeを形態的、系統的に区別できないことから本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Diaporthe aspalathi 同じダイズを宿主とする 培養下で容易にテレオモルフおよびアナモルフを形成する 本種より子嚢殻の幅が広い 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢が楕円形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なりα、β分生子を両方形成するのではなくα分生子のみを形成する 本種と異なりα分生子が卵形ではなく紡錘形 Diaporthe longicolla クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子果のサイズが大きい 本種より分生子柄が長い 本種より分生子形成細胞が長い 本種と異なりαおよびβ分生子を形成するのではなくα分生子しか形成しない ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe caulivora クロアチアに分布する 同じダイズを宿主とする ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢殻の幅が僅かに広い 本種より子嚢殻の頸部が長い 本種より子嚢が短い 本種と異なり分生子果(およびα、β分生子)を常に形成するのではなく極めて稀 ITSおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される