2020年1月15日 (仮訳)フウロソウ科植物に寄生するPlasmopara属卵菌の改訂 Voglmayr, H., Fatehi, J. & Constantinescu, O. 2006. Revision of Plasmopara (Chromista, Peronosporales) parasitic on Geraniaceae. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756206001286 [Accessed January 15, 2020] 【R3-06956】2020/1/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フウロソウ科植物に寄生するPlasmopara属卵菌の表現型解析および分子系統解析を実施し、5種を認めた。 そのうちP. praetermissaおよびP. wilsoniiを新種記載した。 これらの種の検索表を掲載した。 USA, IL, Union Co., near Anna (新種) Plasmopara wilsonii Voglmayr, Fatehi & Constant. 語源…Guy West Wilson氏に献名 Sweden, Uppsala, Uppland, Vårdsätra Sätesgård (新種) Plasmopara praetermissa Voglmayr, Fatehi & Constant. 語源…見過ごされた 【よく似た種との区別】 Plasmopara geranii-sylvatici 同所的に分布する 同時に発生することがある 同じフウロソウ属植物を宿主とする 病徴が区別できないほど類似している 形態的に類似している(従来混同されてきた) nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄のサイズが小さい 本種と異なり胞子嚢柄がほとんどの場合折り畳まれ、1-2つの渦を巻くことがあるのではなく規則的に螺旋状にねじれる 本種と異なり胞子嚢柄にしばしば”callose plug”を有するという特徴を欠く nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Plasmopara geranii 同じフウロソウ属植物を宿主とする 胞子嚢柄が盛んに分枝する 胞子嚢柄の幅が急に変わる部分がしばしばある 胞子嚢柄にしばしば”callose plug”を有する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢柄の下部が上部よりも幅広いのではなく狭い 本種より胞子嚢のサイズが小さい 本種と異なり胞子嚢が典型的には類球形~広長楕円形なのではなく典型的には長楕円形 本種より卵胞子のサイズが小さい nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Plasmopara pusilla (de Bary) J. Schröt. 【よく似た種との区別】 Plasmopara geranii-sylvatici 同じフウロソウ属植物を宿主とする nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の幅が広い 本種と異なり胞子嚢柄に”callose plug”を欠くのではなくしばしば有する 本種と異なり胞子嚢柄が末端の小枝で二叉または三叉分岐し、上向きに伸びるのではなく末端の小枝があらゆる方向に伸びる 本種と異なり胞子嚢柄の末端が丸いか截断状なのではなく丸い 本種と異なり胞子嚢が長楕円形ではなく広楕円形 nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Plasmopara geranii-sylvatici Savul. & O. Savul. 【よく似た種との区別】 Plasmopara pusilla 同じフウロソウ属植物を宿主とする nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の幅が狭い 本種と異なり胞子嚢柄に”callose plug”をしばしば有するのではなく欠く 本種と異なり胞子嚢柄の末端の小枝があらゆる方向に伸びるのではなく末端の小枝で二叉または三叉分岐し、上向きに伸びる 本種と異なり胞子嚢柄の末端が丸いのではなく丸いか截断状 本種と異なり胞子嚢が広楕円形ではなく長楕円形 nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Plasmopara praetermissa 同所的に分布する 同時に発生することがある 同じフウロソウ属植物を宿主とする 病徴が区別できないほど類似している 形態的に類似している(従来混同されてきた) nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄のサイズが大きい 本種と異なり胞子嚢柄が規則的に螺旋状にねじれるのではなくほとんどの場合折り畳まれ、1-2つの渦を巻くことがある 本種と異なり胞子嚢柄にしばしば”callose plug”を有する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Plasmopara geranii (Peck) Berl. & De Toni 【よく似た種との区別】 Plasmopara praetermissa 同じフウロソウ属植物を宿主とする 胞子嚢柄が盛んに分枝する 胞子嚢柄の幅が急に変わる部分がしばしばある 胞子嚢柄にしばしば”callose plug”を有する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢柄の下部が上部よりも幅狭いのではなく広い 本種より胞子嚢のサイズが大きい 本種と異なり胞子嚢が典型的には長楕円形なのではなく典型的には類球形~広長楕円形 本種より卵胞子のサイズが大きい nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される