2019年10月1日 (仮訳)Protohydnum属の改訂 Malysheva, V. et al., 2018. Revision of Protohydnum (Auriculariales, Basidiomycota). Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-018-1393-6 [Accessed October 1, 2019] 【R3-06638】2019/10/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Protohydnum属の3種について形態学的検討および分子系統解析を実施し、基準種のみを本属に留めた。 P. piceicolaに対して新属Hyalodonを提唱し、中国産の新種H. antuiを本属に加えた。 P. sclerodontiumをElmerina属に移し、Tremellacantha属を本属のシノニムとした。 Brazil, São Paulo, Iguape, Mosaico de Unidades de conservação Jureia-Itatíns, Rio Verde (その他掲載種) Protohydnum cartilagineum Möller ※本種のエピタイプ標本を指定した。 中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県長白山 (新種) Hyalodon antui Spirin & Malysheva 語源…安図(県)の 【よく似た種との区別】 Hyalodon piceicola 同じモミ属植物を宿主とする ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなくユーラシア大陸に広く分布する 本種と異なりトウヒ属植物などが宿主として知られている 本種より刺が密に配列する 本種と異なり明瞭な子実体形成菌糸層を有するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Hyalodon piceicola (Kühner ex Bourdot) Malysheva & Spirin 旧名:Protohydnum piceicola Kühner ex Bourdot 【よく似た種との区別】 Hyalodon antui 同じモミ属植物を宿主とする ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりユーラシア大陸に広く分布するのではなく中国のみから知られる 本種と異なりトウヒ属植物などが宿主として知られていない 本種より刺が疎に配列する 本種と異なり明瞭な子実体形成菌糸層を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Protodontia filicina 形態的に識別困難なほど類似している(同種の可能性がある) (新組み合わせ) Elmerina sclerodontia (Mont. & Berk.) Miettinen & Spirin 旧名:Hydnum sclerodontium Mont. & Berk.