2023年1月17日 (仮訳)Buellia epigaeaグループの再検討 (2):オーストラリア産の種 Trinkaus, U., Mayrhofer, H. & Elix, JA. 2001. Revision of the Buellia epigaea-group (Lichenized Ascomycetes, Physciaceae) 2. The Species in Australia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/revision-of-the-buellia-epigaeagroup-lichenized-ascomycetes-physciaceae-2-the-species-in-australia/EDE1077D7E1562E7F09F326C44AE251A [Accessed January 17, 2023] 【R3-10250】2023/1/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアで採集されたBuellia epigaeaグループの地衣を検討した。 B. dijiana、B. georgei、およびB. lobataの3新種を記載した。 本菌群およびその他の地上生の種を含む検索表を掲載した。 Australia, South Australia, Murray Region; between Morgan and Eudunda, c. 5 km SW of Morgan (新種) Buellia dijiana Trinkaus 語源…ディヤリ族の言葉で「太陽 (diji)」より(乾燥した日なたの開けた場所に発生することから) 【よく似た種との区別】 Buellia georgei オーストラリアに分布する 子嚢胞子の細胞数が2 粉子が糸状 地衣成分としてキサントン類を含む 本種より子器のサイズが大きい 本種より子実層の丈が高い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が濃色 本種より子嚢胞子の装飾が粗い Buellia lobata オーストラリアに分布する 子嚢胞子の細胞数が2 粉子が糸状 地衣成分としてキサントン類およびアルトテリン・ケモシンドロームを含む 本種と異なり地衣体が類鱗片状で連続的、時に”subeffigurate”なのではなく”effigurate”で葉縁および地衣体内側に裂片を有する 本種と異なり子器縁部が間もなく不明瞭になるのではなく永存性である 本種と異なり子嚢が通常8胞子性ではなく成熟時2-8胞子性である 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンを有する Buellia epigaea 子嚢胞子の細胞数が2 本種と異なり子器が凸形でない 本種より子嚢胞子の装飾が粗い 本種と異なり粉子が糸状でない 本種と異なり地衣成分を欠く Buellia subcoronata 子嚢胞子の細胞数が2 本種より子実下層の丈が高い 本種と異なり結晶を含むネクラル上層を欠く 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を含まない Australia, Western Australia, Yanchep State Forest, Wilbinga Grove, Roadside, picnic area N of Yanchep NP, N of Perth (新種) Buellia georgei Trinkaus, H. Mayrhofer & Elix 語源…オーストラリアの植物学者、Alex S. George氏に献名 【よく似た種との区別】 Buellia dijiana オーストラリアに分布する 子嚢胞子の細胞数が2 粉子が糸状 地衣成分としてキサントン類を含む 本種より子器のサイズが小さい 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が淡色 本種ほど子嚢胞子の装飾が粗くない Buellia epigaea 子嚢胞子のペリスポアの装飾が非常に類似している 子嚢胞子の細胞数が2 本種と異なり地衣体が”effigurate”でない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種ほど粉子器が頻繁に生じない 本種と異なり粉子が常に糸状という特徴を欠く 本種と異なり地衣成分を欠く South Australia, Murray Region, Blanche-town, parking area after the bridge, E-side of the Murray River (新種) Buellia lobata Trinkaus & Elix 語源…裂片状の(葉縁と地衣体内部の裂片から) 【よく似た種との区別】 Buellia asterella 子嚢胞子の細胞数が2 本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と地衣体の形状が異なる 本種と異なり子嚢が成熟時2-8胞子性でない 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンを欠く Buellia dijiana オーストラリアに分布する 子嚢胞子の細胞数が2 粉子が糸状 地衣成分としてキサントン類およびアルトテリン・ケモシンドロームを含む 本種と異なり地衣体が”effigurate”で葉縁および地衣体内側に裂片を有するのではなく類鱗片状で連続的、時に”subeffigurate” 本種と異なり子器縁部が永存性ではなく間もなく不明瞭になる 本種と異なり子嚢が成熟時2-8胞子性ではなく通常8胞子性である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンを欠く