2024年6月29日 (仮訳)R. badioatrum複合種の新種、Rhizocarpon vulgare Timdal, E., Möller, EJ. & Bendiksby, M. 2024. Rhizocarpon vulgare, a new species in the R. badioatrum species complex. Graphis Scripta. Available at: https://www.jjh.cz/j/jjh_Katalog/lib/Pdf.php?id=36580 [Accessed June 29, 2024] 【R3-11838】2024/6/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北欧産のRhizocarpon badioatrum複合種について形態学的検討、分子系統解析、化学データなどを用いて再評価した。 そのうち1種をR. vulgareとして新種記載し、R. sinenseをヨーロッパ新産種として報告した。 本複合種の識別に地衣成分が有用であることを示したほか、4種のレクトタイプ標本を指定した。 Norway, Oppland, Sel, Høvringen (新種) Rhizocarpon vulgare Timdal, E.J. Möller & Bendiksby 語源…普通の 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon badioatrum ノルウェーに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアにおける分布が知られている 本種ほど地衣体の小区画が帯灰色でない 本種ほど地衣体の小区画が丸い凸形でない 本種ほど子実上層が明確に区切られない 本種より子実上層の幅が広い 本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Rhizocarpon badioatrum (Flörke ex Sprengel) Th. Fries 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon vulgare ノルウェーに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアにおける分布が知られていない 本種より地衣体の小区画が帯灰色である 本種より地衣体の小区画が丸い凸形である 本種より子実上層が明確に区切られる 本種より子実上層の幅が狭い 本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Rhizocarpon cinereonigrum Vainio (ヨーロッパ、ノルウェー新産種) Rhizocarpon sinense Zahlbruckner