2018年1月5日 (仮訳)1つの種に3つの遺伝子型があるRicasolia amplissima、およびアラスカ州南東部産の新規分類群 Cornejo, C., Derr, C. & Dillman, K., 2017. Ricasolia amplissima (Lobariaceae): one species, three genotypes and a new taxon from south-eastern Alaska. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/product/identifier/S002428291700041X/type/journal_article [Accessed January 4, 2018]. 【R3-04731】2018/1/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Ricasolia amplissimaの遺伝的多様性を分子系統解析により検討した。 本種が2つの進化的中心を持つことが示され、そのうちアラスカ産の系統を新亜種sheiyiとして記載した。 また、Lobaria japonicaに対して新組み合わせR. japonicaを提唱した。 USA, Alaska, McDonald Island, Frederick Sound close to Petersburg (新亜種) Ricasolia amplissima subsp. sheiyi Derr & Dillman 語源…先住民トリンギットの言葉でシトカトウヒを指す言葉より 【よく似た種との区別】 Ricasolia amplissima ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本亜種と異なりアラスカではなくヨーロッパ、小アジア、マカロネシアに分布する 本亜種と異なり頭状体が破出性である 本亜種と異なり頭状体が球形で分枝しないのではなく珊瑚状 本亜種と異なり地衣成分としてスクロビクリンを有する (その他掲載種) Ricasolia amplissima (Scop.) De Not. 【よく似た種との区別】 Ricasolia virens ポルトガルに分布する ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣成分としてスクロビクリンを欠く ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ricasolia amplissima subsp. sheiyi ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパ、小アジア、マカロネシアではなくアラスカに分布する 本種と異なり頭状体が破出性でない 本種と異なり頭状体が珊瑚状ではなく球形で分枝しない 本種と異なり地衣成分としてスクロビクリンを欠く (新組み合わせ) Ricasolia japonica (Asah.) Cornejo ツヤナシエビラゴケ 旧名:Lobaria japonica (Zahlbr.) Asah. 【よく似た種との区別】 Ricasolia quercizans ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本およびサハリンではなく米国、カナダなどに分布する 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む ITS+RPB2+mtSSU、ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lobaria sublaevis 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む