2018年7月22日 (仮訳)ウクライナの北部黒海地域に産した新種Roselliniella lecideaeおよびその他の興味深い地衣生菌類 Darmostuk, VV. et al., 2018. Roselliniella lecideae sp. Nov. and other interesting lichenicolous fungi from the Northern Black sea Region (Ukraine). Turkish Journal of Botany. Available at: http://online.journals.tubitak.gov.tr/openAcceptedDocument.htm?fileID=916658&no=218198 [Accessed July 22, 2018]. 【R3-05328】2018/7/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウクライナにおいてLecidea fuscoatraの地衣体に生じた菌を検討し、Roselliniella lecideaeとして新種記載した。 本種は子嚢殻が球形で孔口を有し、子嚢が8胞子性、子嚢胞子が褐色楕円形単細胞、周糸が無色で2-3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 また、11種のウクライナ新産種を含む20種の地衣生菌類を報告し、Roselliniella属既知種の検索表を掲載した。 Ukraine, Dnipropetrovsk region, Kryvyi Rig, right bank of river Demurina (新種) Roselliniella lecideae Darmostuk, Khodos. & Naumovich 【よく似た種との区別】 Roselliniella microthelia 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくTrapelia属地衣などを宿主とする 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より周糸が長い Roselliniella stictae 地衣生菌である 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種と異なりゴイシゴケ属地衣ではなくSticta weigeliiなどを宿主とする 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性 Roselliniella epiphylla 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくSporopodium属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢胞子が中位で狭窄する Roselliniella coccocarpiae 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくDegelia属地衣などを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子の幅が広い Roselliniella oxyspora 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢の長さの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくCoccocarpia属地衣などを宿主とする 本種と異なりウクライナにおける分布が知られていない 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形で先端が尖る (その他掲載種) Arthonia molendoi (Heufl. ex Frauenf.) R. Sant. (ウクライナ・ステップ地域新産種) Intralichen baccisporus D. Hawksw. & M.S. Cole (その他掲載種) Brackelia lunkei Zhurb. (ウクライナ・ステップ地域新産種) Clypeococcum cladonema (Wedd.) D. Hawksw. (ウクライナ平野部新産種) Cornutispora lichenicola D. Hawksw. & B. Sutton (クリミア半島新産種) Dactylospora parasitica (Flörke) Arnold (ウクライナ平野部新産種) Endococcus macrosporus (Hepp ex Arnold) Nyl. (ヨーロッパ、東欧、ウクライナ新産種) Henfellra muriformis Halıcı, D. Hawksw., Z. Kocak. & M. Kocak. ※Myriolecis hageniiを本種の新宿主として報告した。 (ウクライナ新産種) Lichenoconium aeruginosum Diederich, M. Brand, van den Boom & Lawrey (ウクライナ新産種) Lichenohendersonia squamarinae Calat. & Etayo (ウクライナ新産種) Lichenostigma dimelaenae Calat. & Hafellner (ウクライナ新産種) Pronectria xanthoriae Lowen & Diederich (ウクライナ新産種) Refractohilum achromaticum (B. Sutton) D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Refractohilum intermedium ウクライナに分布する 本種より分生子形成細胞の幅が狭い 本種と3-4(-5)隔壁の分生子の頻度が異なる (ウクライナ平野部新産種) Rosellinula frustulosae (Vouaux) R. Sant. (ウクライナ新産種) Sphaerellothecium cf. atryneae (Arnold) Cl. Roux & Triebel (東欧、ウクライナ新産種) Stigmidium epistigmellum (Nyl. ex Vouaux) Kocourk. & K. Knudsen (ウクライナ新産種) Stigmidium stygnospila (Minks) R. Sant. ※論文中ではStigmidium stygnospilumと表記されている。 (その他掲載種) Sistotrema brinkmannii (Bres.) J. Erikss. (ウクライナ・ステップ地域新産種) Taeniolella delicata M.S. Christ. & D. Hawksw. (その他掲載種) Trichothecium roseum (Pers.) Link ※Xanthoria parietinaを本種の新宿主として報告した。 (ウクライナ新産種) Zwackhiomyces lithoiceae (de Lesd.) Hafellner & Volk. John