2025年9月23日 (仮訳)Russula nuda:日本産のRussula属Xerampelinae亜節の新種 Shimizu, M. & Tonouchi, A. 2025. Russula nuda, a new species of Russula subsect. Xerampelinae (Russulaceae) from Japan. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/66/5/66_MYC678/_pdf [Accessed September 23, 2025] 【R3-13194】2025/9/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 青森県のブナ林で採集された菌を検討し、Russula nuda(和名:ブナノユキシロハツ)として新種記載した。 本種は傘が白色で無毛、柄が白色、無味で魚臭があり、担子胞子が球形~楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でXerampelinae亜節クレードに位置付けられた。 青森県中津軽郡西目屋村弘前大学白神自然観察園 (新種) Russula nuda M. Shimizu & Tonouchi ブナノユキシロハツ 語源…裸の(傘表面が無毛であることから) 【よく似た種との区別】 Russula felleicolor 傘が白色~淡褐色 本種と異なり亜高山帯のヤナギ林に生育する 本種と異なり子実体のFeSO4反応が深緑色 Russula metachroa(イロガワリシロハツ) 傘が白色~淡褐色 本種と異なりアカマツとコナラが優占する混交林に生育する 本種と異なり傘表面が無毛ではなく粉状 本種と異なり子実体の味が無味ではなく強い辛味を持つ 本種より担子胞子のサイズが大きい Russula xerampelina(ニオイベニハツ) 子実体に魚臭を有する nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり主に針葉樹林に生育する 本種と異なり傘が赤色で中心が帯黒色 本種と異なり柄が部分的または完全に赤色 本種と異なり担子胞子表面が多数の孤立した疣状ではなく短い散在する線で連結された疣状 nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula faginea ブナが優占する森林に生息する nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がワインレッド〜銅赤色で黄色または褐色を帯びる 本種と異なり子実体のFeSO4反応が暗緑色 nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される