バンレイシ科植物を宿主とするさび菌類 (2):Dasyspora属

Beenken, L., Zoller, S. & Berndt, R., 2012. Rust fungi on Annonaceae II: the genus Dasyspora Berk. & MA Curtis. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/104/3/659.short [Accessed October 19, 2015].
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3行まとめ
  1. Dasyspora gregariaの形態学的検討および分子系統解析を行い、本種が単一種ではなく11の異なる分類群からなることを明らかにした。
  2. 個々の分類群が単一のXylopia属植物の種を宿主とし、狭義のD. gregariaはX. cayennensisに限って発生した。
  3. 全種を含む検索表を掲載するとともに、Dasyspora属がサビキン目において他のどの科とも異なる単系統を形成することを示した。
掲載種 (11)
NEW(新種)
Dasyspora segregaria
Beenken
語源…D. gregariaとは別の
📍Trinidad and Tobago, Trinidad Island, Mount St Benedict 10°39'46.9 N, 61°23'47.0 W地図で開く ↗
比較 (2)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が半球形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる)
✕本種と異なりパナマ、ベネズエラ、ペルー、トリニダード・トバゴではなくスリナム、仏領ギアナ、ブラジルに分布する
✕本種と異なりXylopia aromaticaではなくX. cayennensisを宿主とする
○Xylopia aromaticaを宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる)
✕本種と異なりパナマ、ベネズエラ、ペルー、トリニダード・トバゴではなくブラジルに分布する
✕本種と異なり冬胞子の側面装飾が半球形ではなく常に円錐形
NEW(新種)
Dasyspora echinata
Beenken & R. Berndt
語源…刺状の(冬胞子の装飾から)
📍Brazil, Tocantins, Pedra Branca 8°18’ S, 47°38' W地図で開く ↗
比較 (2)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる、塩基配列では区別できない)
✕本種と異なりブラジルではなく仏領ギアナに分布する
✕本種と異なりXylopia aromaticaではなくX. cayennensisを宿主とする
✕本種と異なり冬胞子の極突起が長い
✕本種と異なり冬胞子の側面装飾が常に円錐形なのではなく半球形
○Xylopia aromaticaを宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる)
✕本種と異なりブラジルではなくパナマ、ベネズエラ、ペルー、トリニダード・トバゴに分布する
✕本種と異なり冬胞子の側面装飾が常に円錐形なのではなく半球形
COMB(新組み合わせ)
Dasyspora winteri
(Pazschke) Beenken
旧名:Puccinia winteri Pazschke
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
比較 (4)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○形態的に非常に類似している
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりブラジルではなくメキシコ、ベリーズ、グアテマラ、パナマに分布する
✕本種と異なりXylopia sericeaではなくX. frutescens/i>を宿主とする
✕本種より冬胞子の極突起の幅が広い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが小さい
✕本種と異なり冬胞子側面の疣状突起がしばしば横長
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○同じXylopia属植物を宿主とする
○ブラジルに分布する
○形態的に非常に類似している
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりベネズエラ、ガイアナ、仏領ギアナにおける分布が知られている
✕本種より冬胞子の極突起の幅が広い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが小さい
✕本種と異なり冬胞子側面の疣状突起がしばしば横長
✕本種と異なりXylopia sericeaではなくX. frutescens/i>を宿主とする
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○同じXylopia属植物を宿主とする
○ブラジルに分布する
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
✕本種と異なりXylopia sericeaではなくX. aromaticaおよびX. cayennensisを宿主とする
✕本種と異なりスリナム、仏領ギアナにおける分布が知られている
✕本種より冬胞子の装飾の丈が高い
✕本種と異なり冬胞子側面の装飾が平らでいくぶん多角形の疣からなる小区画状ではなく半球形~円錐形の疣からなる瘤状~刺状
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりブラジルではなく仏領ギアナに分布する
✕本種と異なりXylopia sericeaではなくX. nitidaを宿主とする
✕本種より冬胞子の極突起の幅が広い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが大きい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora frutescentis
Beenken
語源…Xylopia frutescensの
📍French Guiana, Matoury canton, Matoury, Masif de Mirande 4°52' N, 52°21' W地図で開く ↗
比較 (3)
○同じXylopia frutescensを宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なり中米ではなく南米北部に分布する
✕本種より冬胞子のサイズが大きい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○同じXylopia属植物を宿主とする
○ブラジルに分布する
○形態的に非常に類似している
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりベネズエラ、ガイアナ、仏領ギアナにおける分布が知られていない
✕本種より冬胞子の極突起の幅が狭い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが大きい
✕本種と異なり冬胞子側面の疣状突起がしばしば横長という特徴を欠く
✕本種と異なりXylopia sericeaではなくX. frutescens/i>を宿主とする
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○仏領ギアナに分布する
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる、CO3の配列が同一、nrLSUおよびnrSSUの配列で区別できない)
✕本種と異なりブラジル、ガイアナ、ベネズエラにおける分布が知られていない
✕本種と異なりXylopia frutescens var. ferrugineaではなくX. frutescens var. frutescensを宿主とする
✕ITSおよびITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora ferrugineae
Beenken
語源…Xylopia frutescens var. ferrugineaの
📍French Guiana, Mana Canton, road to Montagne de Fer, branch from road N1 at km 200 5°25'20 N, 53°35'32 W地図で開く ↗
比較 (1)
○仏領ギアナに分布する
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる、CO3の配列が同一、nrLSUおよびnrSSUの配列で区別できない)
✕本種と異なりブラジル、ガイアナ、ベネズエラにおける分布が知られている
✕本種と異なりXylopia frutescens var. frutescensではなくX. frutescens var. ferrugineaを宿主とする
✕ITSおよびITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora mesoamericana
Beenken
語源…メソアメリカの
📍Panama, Fort Sherman地図で開く ↗
比較 (2)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○形態的に非常に類似している
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりメキシコ、ベリーズ、グアテマラ、パナマではなくブラジルに分布する
✕本種と異なりXylopia frutescensではなくX. sericeaを宿主とする
✕本種より冬胞子の極突起の幅が狭い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが大きい
✕本種と異なり冬胞子側面の疣状突起がしばしば横長という特徴を欠く
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○同じXylopia frutescensを宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なり南米北部ではなく中米に分布する
✕本種より冬胞子のサイズが小さい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora emarginatae
Beenken
語源…Xylopia emarginataの
📍Brazil, Distrito Federal, Parque National Aguas Emendadas NE of Brasilia地図で開く ↗
比較 (1)
○ブラジルに分布する
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりXylopia emarginataではなくX. cf. amazonicaを宿主とする
✕本種より冬胞子のサイズが小さい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora nitidae
Beenken
語源…Xylopia nitidaの
📍French Guiana, Roura canton, road to Kaw (D6), side road to Fougasier, Montagne de Kaw 4°30' N, 52°10' W地図で開く ↗
比較 (1)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なり仏領ギアナではなくブラジルに分布する
✕本種と異なりXylopia nitidaではなくX. sericeaを宿主とする
✕本種より冬胞子の極突起の幅が狭い
✕本種より冬胞子側面の疣状突起のサイズが小さい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora guianensis
Beenken
語源…(仏領)ギアナ産の
📍French Guiana, Kourou canton, Degrad Saramaka, near waterworks, forest at river Kourou 5°00'54 N, 52°41'56 W地図で開く ↗
比較 (1)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なり仏領ギアナではなくブラジルに分布する
✕本種と異なりXylopia benthamiiではなくX. amazonicaを宿主とする
✕本種より冬胞子のサイズが小さい
✕本種より冬胞子の極突起の幅が狭い
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Dasyspora amazonica
Beenken
語源…アマゾンの
📍Brazil, Amazonas, Paraiso, Madeira River地図で開く ↗
比較 (2)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりブラジルではなく仏領ギアナに分布する
✕本種と異なりXylopia amazonicaではなくX. benthamiiを宿主とする
✕本種より冬胞子のサイズが大きい
✕本種より冬胞子の極突起の幅が広い
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
○ブラジルに分布する
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子側面の装飾が扁平な多角形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. winteriクレードに含まれる)
✕本種と異なりXylopia cf. amazonicaではなくX. emarginataを宿主とする
✕本種より冬胞子のサイズが大きい
✕nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Dasyspora gregaria
(Kunze) Henn.
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
比較 (3)
○同じXylopia属植物を宿主とする
○ブラジルに分布する
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
✕本種と異なりXylopia aromaticaおよびX. cayennensisではなくX. sericeaを宿主とする
✕本種と異なりスリナム、仏領ギアナにおける分布が知られていない
✕本種より冬胞子の装飾の丈が低い
✕本種と異なり冬胞子側面の装飾が半球形~円錐形の疣からなる瘤状~刺状ではなく平らでいくぶん多角形の疣からなる小区画状
○同じXylopia属植物を宿主とする
○冬胞子のサイズの範囲が重なる
○冬胞子側面の装飾が半球形
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる)
✕本種と異なりスリナム、仏領ギアナ、ブラジルではなくパナマ、ベネズエラ、ペルー、トリニダード・トバゴに分布する
✕本種と異なりXylopia cayennensisではなくX. aromaticaを宿主とする
○同じXylopia属植物を宿主とする
○nrSSU+nrLSU、ITS、ITS+nrSSU+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁(同じD. gregariaクレードに含まれる、塩基配列では区別できない)
✕本種と異なり仏領ギアナではなくブラジルに分布する
✕本種と異なりXylopia cayennensisではなくX. aromaticaを宿主とする
✕本種と異なり冬胞子の極突起が短い
✕本種と異なり冬胞子の側面装飾が半球形ではなく常に円錐形
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