2024年6月9日 (仮訳)形態形質および系統解析により証拠づけられた中国産の新種、Scytinostroma yunnanense Wang, H., He, X. & Zhao, C-L. 2020. Scytinostroma yunnanense sp. nov. (Russulales, Basidiomycota) evidenced by morphological characteristics and phylogenetic analyses in China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.451.2.4 [Accessed June 9, 2024] 【R3-11776】2024/6/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集された材生息菌の一種を検討し、Scytinostroma yunnanenseとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、子実層面がクリーム色、担子胞子が小型、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 本種はITS領域に基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、近縁種とは子実体の質感、担子胞子のサイズやシスチジアの形態などが異なっていた。 中国雲南省文山チワン族ミャオ族自治州西畴県小橋溝林場 小橋溝国家級自然保護区 (新種) Scytinostroma yunnanense C.L. Zhao 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Scytinostroma duriusculum(ナミガタウロコタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が膜質 本種よりシスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinostroma aluta 担子胞子がアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が背着生~半背着生 本種と異なり子実層面に亀裂を生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinostroma arachnoideum 担子胞子がアミロイドである 本種と異なり子実体が綿毛状 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい Scytinostroma cystidiatum 担子胞子がアミロイドである 本種よりシスチジアのサイズが大きい 本種と異なりシスチジアが厚壁である 本種と異なりシスチジアに結晶を伴う Scytinostroma hemidichophyticum 担子胞子がアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面がクリーム色~淡黄色~淡黄褐色 本種よりシスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinostroma portentosum(ヤケイロコウヤクタケ) 担子胞子がアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が背着生~半背着生 本種と異なり子実層面がクリーム色~淡黄色~淡黄褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される