2016年10月21日 (仮訳)西オーストラリア州においてバオバブおよびその他の在来樹種に発生したボトリオスフェリア科の7新種 Pavlic, D. et al., 2008. Seven new species of the Botryosphaeriaceae from baobab and other native trees in Western Australia. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/100/6/851.short [Accessed October 21, 2016]. 【R3-03402】2016/10/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア北西部のキンバリー地域においてバオバブその他の樹木に発生したボトリオスフェリア科菌類を検討し、Pseudofusicoccum adansoniaeなど7新種を記載した。 新種はBotryosphaeria、Dothiorella、Lasiodiplodia、Neoscytalidium、Pseudofusicoccumの5属からなり、いずれの種でもテレオモルフは認められず、7種中5種がバオバブを宿主としていた。 Pseudofusicoccum属菌の検索表を掲載した。 Australia, Western Australia, Derby (新種) Pseudofusicoccum adansoniae Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…バオバブ属の 【よく似た種との区別】 Pseudofusicoccum kimberleyense オーストラリアに分布する 同じバオバブ、Ficus opposita、ユーカリ属植物などを宿主とする 培養下で青紫色の色素を産生しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudofusicoccum ardesiacum オーストラリアに分布する 同じバオバブ、ユーカリ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で青紫色の色素を産生する ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudofusicoccum stromaticum 同じユーカリ属植物を宿主とする 分生子が単細胞 培養下で青紫色の色素を産生しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくベネズエラなどに分布する 本種より分生子のQ値が小さい 本種と異なり分生子が発芽直前に1-2隔壁を生じるという特徴を欠く ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Western Australia, Tunnel Creek National Park (新種) Pseudofusicoccum kimberleyense Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…キンバリー産の 【よく似た種との区別】 Pseudofusicoccum adansoniae オーストラリアに分布する 同じバオバブ、Ficus opposita、ユーカリ属植物などを宿主とする 培養下で青紫色の色素を産生しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudofusicoccum ardesiacum オーストラリアに分布する 同じバオバブ、ユーカリ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で青紫色の色素を産生する ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Western Australia, Mount Hardman, Great Northern Highway (新種) Pseudofusicoccum ardesiacum Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…スレートの(培養下でスレート青紫色の色素を生じることから) 【よく似た種との区別】 Pseudofusicoccum adansoniae オーストラリアに分布する 同じバオバブ、ユーカリ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で青紫色の色素を産生しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudofusicoccum kimberleyense 同じバオバブ、ユーカリ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で青紫色の色素を産生しない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Western Australia, Tunnel Creek National Park (新種) Dothiorella longicollis Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…長い頸の(分生子殻の形状から) 【よく似た種との区別】 Dothiorella iberica 分生子の形態が類似している ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりLysiphyllum cunninghamiiではなくコナラ属植物などを宿主とする 本種と異なりオーストラリアではなくスペインなどに分布する 本種と異なり分生子殻に長い頸部を有するという特徴を欠く ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dothiorella sarmentorum 分生子の形態が類似している ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくオランダ、イギリスなどに分布する 本種と異なりLysiphyllum cunninghamiiではなくリンゴ、ニレ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子殻に長い頸部を有するという特徴を欠く ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dothiorella viticola 分生子の形態が類似している ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくスペインなどに分布する 本種と異なりLysiphyllum cunninghamiiではなくブドウなどを宿主とする 本種と異なり分生子殻に長い頸部を有するという特徴を欠く ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Western Australia, Tunnel Creek Gorge (新種) Lasiodiplodia margaritacea Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…真珠の(分生子の形態から) Australia, Western Australia, Bell Gorge (新種) Fusicoccum ramosum Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…枝状の(分生子柄の形状から) Australia, Western Australia, Bell Gorge (新種) Neoscytalidium novaehollandiae Pavlic, T.I. Burgess & M.J. Wingf. 語源…新しいオランダの(西オーストラリアのオランダ語旧名から) 【よく似た種との区別】 Neoscytalidium dimidiatum オーストラリアに分布する ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくマリ、エジプトなどに分布する 本種と異なりマンゴー、サクラ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子がDichomera型ではなくScytalidium型 本種と異なり分生子が石垣状でない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される