2018年9月15日 (仮訳)オーストラリア産の地衣類6新種 Elix, JA. & McCarthy, PM. 2017. Six new lichen species (Ascomycota) from Australia. Telopea. Available at: https://openjournals.library.sydney.edu.au/index.php/TEL/article/view/11598 [Accessed September 15, 2018]. 【R3-05493】2018/9/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアからBapalmuia rotatilisなど6新種を記載した。 4新種はニューサウスウェールズ州、1新種はタスマニア州、1新種はノーザンテリトリーおよび南オーストラリア州に産した。 2新種を含むオーストラリア産Ramboldia属地衣の検索表を掲載した。 Australia, New South Wales, South Coast, Buckenbowra River estuary, off Runnyford Road, 7.5 km W of Batemans Bay (新種) Bapalmuia rotatilis P.M. McCarthy & Elix 語源…輪状の(未熟時の子器の形状から) 【よく似た種との区別】 Bapalmuia halleana 地衣体の形態が類似している 果托の形態が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりオーストラリアではなく熱帯アフリカなどに分布する 本種と異なり樹上生ではなく樹皮上および葉上に生じる 本種より子器のサイズがずっと小さい 本種と異なり子器縁部が暗褐色~帯黒色ではなく類白色~淡褐色 本種より果托がずっと淡色 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が(7–)9–15(–17)ではなく20-30 本種と異なり地衣体に地衣成分を含む Bapalmuia confusa 子器のサイズが類似している 子器の構造が類似している 本種と異なりオーストラリアではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり樹上生ではなく樹皮上およびコケ上に生じる 本種より地衣体が薄い 本種より子器がずっと淡色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が(7–)9–15(–17)ではなく35-40 本種と異なり地衣成分を含む Bapalmuia buchananii 同所的に分布する(オーストラリア) 子器のサイズが類似している 本種と異なり地衣体が平らに広がる小粒状~珊瑚状 本種と異なり子器の基部が狭窄してやや柄状をなす 本種より子実下層が厚い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が(7–)9–15(–17)ではなく25–75 本種と異なり地衣成分を含む Australia, New South Wales, South Coast, Mundarlow Creek estuary, off Runnyford Road, 7.5 km W of Batemans Bay (新種) Fellhanera incolorata P.M. McCarthy & Elix 語源…無色の(子器の色から) 【よく似た種との区別】 Fellhanera bouteillei(ヒノキノアオバゴケ) オーストラリアに分布する 本種と異なりやや汎世界的に分布する 本種と異なり枝ではなく樹皮、珪質岩、葉などに生じる 本種と異なり地衣体が類白色ではなく帯青灰色または帯青緑色 本種と異なり地衣体が小疣状ではなく小粒状 本種より子器の直径が小さい 本種と異なり子器が無色ではなく淡い帯黄色~橙褐色または淡褐色 本種より粉子が長い 本種より粉子の幅が狭い 本種と異なり粉子が広洋梨形でない 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびツリンギオンを含むという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸およびイソウスニン酸を含む Australia, Tasmania, Bass Strait, Hunter Island Group, Albatross Island, just S of North Cave (新種) Opegrapha gilmorei P.M. McCarthy & Elix 語源…ホロタイプ標本の採集者であるScott R. Gilmore博士に献名 【よく似た種との区別】 Opegrapha lithyrga 岩上生地衣である 繊細なリレラを有する 子器盤がスリット状 子嚢胞子の隔壁数が5-7 本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパ、北米、アフリカ、アジアなどに分布する 本種より地衣体がかなり暗色 本種と異なり地衣体が小区画状ではなくほぼ連続的 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり粉子が狭桿形または紡錘形ではなく糸状または広桿形 本種と異なり地衣成分を欠く Opegrapha spodopolia 子器の基部が開口する 子嚢胞子の隔壁が類似している 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する 本種より地衣体が厚い 本種より地衣体が暗色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり地衣体に地衣成分を欠く Australia, South Australia, Lofty North district, Dublin, reserve opposite old school beside oval (新種) Protoparmelia ewersii Elix & P.M. McCarthy 語源…ホロタイプ標本の採集者、W. H. (Bill) Ewers博士に献名 【よく似た種との区別】 Protoparmelia pulchra 形態的に類似している 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い 本種と異なり地衣成分として脂肪族系酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてアレクトロン酸およびデヒドロアレクトロン酸を含む Protoparmelia nebulosa オーストラリアに分布する 地衣成分が同一 本種と異なり裂芽を形成する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Australia, New South Wales, Shingle Ridge, 5 km N of Molong along road to Yeoval (新種) Ramboldia buleensis Elix & P.M. McCarthy 語源…Bulee産の 【よく似た種との区別】 Ramboldia arandensis オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む 本種と異なり樹皮上ではなく材上に生じる 本種と異なり地衣体表面が乳頭状~疎らな裂芽状ではなく小粒状~裂芽状 本種と異なり子器が暗褐色~褐黒色ではなく帯桃褐色~濃い帯赤褐色 本種と異なり地衣成分としてスクアマト酸を含まない Australia. New South Wales, South Coast (Jacobs and Pickard 1981), Buckenbowra River estuary, off Runnyford Road, 7.5 km W of Batemans Bay (新種) Ramboldia subplicatula Elix & P.M. McCarthy 語源…Ramboldia plicatula類似の 【よく似た種との区別】 Ramboldia plicatula オーストラリアに分布する 岩上生地衣である 地衣体がK陰性 子器がK陰性 地衣成分としてスクアマト酸を含む 本種と異なり子実上層がK+赤紫色ではなくK陰性 本種と異なり”subhypothecium”がK+赤紫色ではなくK陰性 本種と異なり皮層がK+黄色ではなくK陰性 本種と異なり地衣成分としてベオミセス酸を含む