2024年7月3日 (仮訳)日本産の新規および特筆すべきコウヤクタケ類 Hjortstam, K. & Ryvarden, L. 2004. Some new and noteworthy corticioid fungi (Basidiomycotina, Aphyllophorales) from Japan. Synopsis Fungorum. Available at: https://www.fungiflora.no/synopsis-18 [Accessed July 3, 2024] 【R3-11850】2024/7/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Peniophora laxaに対して新属Lyoatheliaを提唱した。 本属は子実体形成菌糸層が薄い類白色で菌糸束を伴い、担子器がやや大型で有柄、4胞子性で担子胞子がほぼ球形でいくぶん薄壁、シスチジアがかなり大型の頭状であることなどで特徴づけられた。 また、日本新産種としてByssomerulius albostramineusなど5種のコウヤクタケ類を報告した。 (新組み合わせ) Lyoathelia laxa (Burt) Hjortstam & Ryvarden シロヒモカワタケ 旧名:Peniophora laxa Burt (日本新産種) Byssomerulius albostramineus (Torrend) Hjortstam (日本新産種) Hyphodontia juniperi (Bourdot & Galzin) J. Eriksson & Hjortstam 【よく似た種との区別】 Hyphodontia crustosa 形態的に類似している(容易に混同されうる) 子実体表面が平滑なことがある 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく円筒形 (日本新産種) Lopharia mirabilis (Berkeley & Broome) Patouillard 【よく似た種との区別】 Lopharia cinerascens(クシノハシワタケ) 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なり子実体表面が瘤状、歯牙状、薄歯状、または半管孔状ではなくシスチジアを除いては完全に平滑である (日本新産種) Phlebiopsis himalayensis Dhingra 【よく似た種との区別】 Phanerochaete rubescens 東アジアに分布する 本種と異なり子実体縁部が硫黄色 本種と異なり菌糸束を伴う (日本新産種) Radulomyces rickii (Bresadola) M.P. Christiansen 【よく似た種との区別】 Radulomyces confluens(アカギンコウヤクタケ) 本種ほど子実体が密でない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が僅かに疣状という特徴を欠く