(仮訳)日本の小笠原諸島の土壌から見出された不完全糸状菌の新種、Staphylotrichum boninense
Nonaka, K. et al., 2012. Staphylotrichum boninense, a new hyphomycete (Chaetomiaceae) from soils in the Bonin Islands, Japan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354012700426 [Accessed March 14, 2014].
【R3-00501】2014/03/14投稿

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3行まとめ

小笠原諸島の土壌から分離された菌を、Staphylotrichum boninenseとして新種記載した。
本種はコロニーが黄橙色で、全出芽型の類球形の分生子を形成することなどで特徴づけられた。
本種は形態的にはS. coccosporumに類似していたが、分子系統解析や二次代謝産物プロファイルで明瞭に区別された。
東京都小笠原村父島

(新種)

Staphylotrichum boninense Nonaka, Miyazaki & Masuma
語源…小笠原産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Staphylotrichum coccosporum
日本に分布する
土壌菌である
分生子柄のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子が球形~類球形
分生子が平滑
LSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が時に楕円形または洋梨形になることがない
LSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(LSUの配列類似度99.0%、ITSの配列類似度95.0%)
本種と異なりスピロスタフィロトリキン類を産生する
本種と異なりアベルフィンおよび8-O-メチルアベルフィンを産生しない
Staphylotrichum subramanianii
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子が球形~類球形、時に楕円形~洋梨形
本種と異なり日本ではなくチリに分布する
本種より分生子柄のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が平滑ではなく螺旋状の帯模様を持つ