(仮訳)シリアにおいて花から分離された浸透圧耐性を有する酵母の新種、Starmerella syriaca
Sipiczki, M. 2015. Starmerella syriaca f.a., sp. nov., an osmotolerant yeast species isolated from flowers in Syria. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10482-015-0377-7 [Accessed April 10, 2025] 【R3-12692】2025/4/10投稿

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3行まとめ

シリア、アレッポにおいてゼニアオイ属植物の花から分離されたアナモルフ酵母の一種を検討し、Starmerella syriacaとして新種記載した。
本種は培養下で偽菌糸様構造を形成し、浸透圧耐性を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析で本種はStarmerellaクレードのCandida vacciniiに近縁であった。
Aleppo, Syria

(新種)

Starmerella syriaca Sipiczki
語源…シリアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida vaccinii
花から分離される
37°Cで生育可能
60%グルコース添加培地で生育可能
ITS+D1/D2およびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりゼニアオイ属植物ではなくブルーベリーなどから分離される
本種と異なり偽菌糸様構造が知られていない
本種と異なりスクロース、セロビオースを発酵可能
本種と異なりD-ガラクトース、アルブチン、コハク酸、エチルアミン、カダベリンを資化可能
本種と異なりD-グルコサミン、マルトース、メレジトース、イヌリン、クレアチン、クレアチニン、グルコサミン、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なりビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2およびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida sorbosivorans
37°Cで生育可能
60%グルコース添加培地で生育可能
ITS+D1/D2およびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり偽菌糸様構造が知られていない
本種と異なりスクロースを発酵可能
本種と異なりD-ガラクトース、リビトール、meso-エリトリトール、L-アラビニトール、エチルアミン、カダベリンを資化可能
本種と異なりD-グルコサミン、D-リボース、マルトース、イヌリンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なりビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2およびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida magnoliae
37°Cで生育可能
60%グルコース添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスクロースを発酵可能
本種と異なりD-ガラクトース、コハク酸、エタノール、エチルアミン、カダベリンを資化可能
本種と異なりD-グルコサミン、マルトース、メレジトース、イヌリン、クレアチン、クレアチニン、グルコサミン、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を有する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される