(仮訳)Lepiota属の研究:Chamaemyces属のLepiota属への統合の支持と2新種の記載
Li, X. et al. 2026. Studies in Lepiota (Agaricales, Verrucosporaceae): supporting the merger of Chamaemyces into Lepiota and proposing two new species. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/186351/ [Accessed June 4, 2026] 【R3-13954】2026/6/4投稿

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3行まとめ

Chamaemyces fracidusの基準種がLepiota属に移されたことを受け、形態学的再検討および分子系統解析を実施してそれを支持する結果を得た。
Chamaemyces属の識別根拠とされてきた形質がいずれもLepiota属内で見られることを示し、それらの分類形質としての有効性を否定した。
中国からL. pallidovelataL. stillisporaの2新種を記載した。
中国吉林省長春市浄月潭公園

(新種)

Lepiota pallidovelata X. Li & J.F. Liang
語源…淡色の被膜の(傘表面の鱗片と傘縁部の被膜の名残の色から)
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【よく似た種との区別】
Lepiota attenuata
中国に分布する
担子胞子がペンギン形である
傘表皮が毛状被である
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面が類白色の地に帯褐黄色~帯黄褐色の鱗片が密に覆い、縁部に顕著な条線をあらわす
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が頂部に向かって先細りになる
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota magnispora(ワタカラカサタケ)
アジアに分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米、ヨーロッパにおける分布が知られている
本種より子実体のサイズが大きい
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値平均が大きい
本種より縁シスチジアの形態が多様である
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota thrombophora
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカにおける分布が知られている
本種と異なり傘表面に帯赤褐色~暗褐色の鱗片を有する
本種と異なり傘縁部に条線をあらわす
本種と異なりつばが類白色
本種より担子胞子が長い
本種と異なり傘表皮に基部の短い細胞をほとんど欠く
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota ampliocystidia
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘縁部に放射状条線をあらわし帯黄褐色~暗褐色の鱗片を有し、被膜の名残を欠く
本種と異なりつばが類白色
本種より担子胞子の形状が細長く頂部が細まる
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota metulispora
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカ、インドにおける分布が知られている
本種と異なり傘表面が白色の地に圧着した帯黄褐色の鱗片を伴い、縁部に条線をあらわす
本種とつばが類白色
本種より担子胞子が長い
本種と異なり傘表皮の頂端細胞が徐々に細まる
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota squamulodiffracta
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくドミニカ共和国などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面の縁部に条線をあらわし、褐色~橙褐色の鱗片を伴い、被膜の名残を欠く
本種より担子胞子が長い
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota cortinarius
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパ、北米における分布が知られている
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面に暗褐色の鱗片が密に生じ、縁部に顕著なクモの巣状の被膜を伴う
本種より縁シスチジアの形態が多様である
本種より傘表皮の頂端細胞が長い
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広東省東莞市大嶺山森林公園

(新種)

Lepiota stillispora X. Li & J.F. Liang
語源…滴形の胞子の(担子胞子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Lepiota catenariocystidia
中国に分布する
担子胞子の形態が類似している
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面に暗灰色綿毛状の鱗片を有する
本種と異なり縁シスチジアがしばしば鎖状である
本種より傘表皮の頂端細胞の幅が狭い
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota himalayensis
アジアに分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面に暗褐色~帯黒色の鱗片を有する
本種より傘表皮の頂端細胞のサイズが小さい
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota rubella
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形である
本種より傘表皮の頂端細胞の幅が狭い
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota brunneosquamulosa
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
本種より傘表皮の頂端細胞が長く先細りになる
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota brunneoincarnata
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパ、パキスタンにおける分布が知られている
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面に帯灰褐色~帯黒褐色の鱗片を有する
本種より担子胞子の幅が広い
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota revelata
中国に分布する
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカにおける分布が知られている
本種と異なり襞が淡橙色
本種と異なり担子胞子が類円筒形である
本種と異なり縁シスチジアの数が非常に少ない
ITS+nrLSU+rpb2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される