2014年10月25日 (仮訳)ブラジル南部産Wrightoporia属菌の研究 Westphalen, MC., Reck, MA. & Silveira, RMB. 2014. Studies on Wrightoporia (Basidiomycota) from southern Brazil. Available at: http://www.mapress.com/phytotaxa/content/2014/f/p00166p100f.pdf [Accessed October 25, 2014]. 【R3-01221】2014/10/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、リオグランデ・ド・スル州で採集された背着生のWrightoporia属菌を検討した。 そのうち類白色で脆い子実体を形成し、専らAraucaria angustifoliaを宿主とする菌をW. araucariaeとして新種記載した。 また、リオグランデ・ド・スル州新産種としてW. braceiを報告し、W. efibulataを本種のシノニムとした。 Brazil, Rio Grande do Sul, São Francisco de Paula, Floresta Nacional de São Francisco de Paula (新種) Wrightoporia araucariae Westphalen & Reck 語源…ナンヨウスギ属の 【よく似た種との区別】 Wrightoporia africana(アフリカノリミノアナタケ) 子実体が類白色 子実体の縁部が綿毛状 担子胞子に微細な装飾を伴う(SEMでのみ認められる) 本種と異なりナンヨウスギ属植物ではなく被子植物を宿主とする 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく類球形~長楕円形 本種と異なり管孔基部に乳頭状の油管菌糸を有する Wrightoporia subrutilans 針葉樹を宿主とする 本種と異なり子実体が背着生ではなく縁部に狭い傘を形成する半背着生 本種より子実体が頑丈 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり大型のグレオシスチジアを有する Wrightoporia avellanea(ノリミノアナタケモドキ) ブラジルに分布する 子実体が背着生 本種と異なり孔口面が暗色のクリーム色~淡褐色 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口にしばしば切れ込みを生じる 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形 Wrightoporia neotropica 新熱帯に分布する 生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なりナンヨウスギ属植物ではなく被子植物を宿主とする 本種と異なり子実体が柔らかく脆いのではなく頑丈 本種と異なり子実体の縁部が菌糸状ではなく丸い 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形 (リオグランデ・ド・スル州新産種) Wrightoporia bracei (Murr.) I. Lindblad & Ryvarden.