2020年9月7日 (仮訳)グリーンランドにおけるLepraria属およびLeprocaulon属の調査 Saag, L. et al., 2007. Survey of Lepraria and Leprocaulon in Greenland. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/102/102-57.html [Accessed September 7, 2020] 【R3-07664】2020/9/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ グリーンランドにおいてLepraria属およびLeprocaulon属地衣の調査を実施し、約700標本を検討して13種2変種を記録した。 Lepraria alpina var. zeorinicaおよびL. caesioalba var. groenlandicaの2新変種を記載した。 グリーンランド新産種として9種を報告し、検索表および分布図を掲載した。 Greenland, Qingertivaq (新変種) Lepraria alpina var. zeorinica L. Saag 語源…ゼオリンの 【よく似た種との区別】 Lepraria alpina グリーンランドに分布する 形態的に識別できないほど類似している 本変種と異なり地衣成分としてゼオリンを欠く Greenland, Qaanaaq, Thule (新変種) Lepraria caesioalba var. groenlandica L. Saag 語源…グリーンランドの 【よく似た種との区別】 Lepraria caesioalba グリーンランドに分布する 形態的に同一である 本変種と異なり地衣成分としてゼオリンを含まない Lepraria elobata グリーンランドに分布する 本変種と異なり地衣体がほとんど微細な粉芽からなる粉状 本変種と異なり地衣体縁部が”diffuse”である (その他掲載種) Lepraria alpina (B. de Lesd.) Tretiach & Baruffo 【よく似た種との区別】 Lepraria alpina var. zeorinica グリーンランドに分布する 形態的に識別できないほど類似している 本種と異なり地衣成分としてゼオリンを有する Lepraria neglecta グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる Lepraria caesioalba グリーンランドに分布する 形態的に非常に類似している 本種より地衣体が全体的に少し硬い 本種ほど地衣体が全体的に緩い外観でない 本種と地衣成分が異なる Lepraria atlantica グリーンランドに分布する 地衣成分が同一 本種と異なり地衣体が小粒状ではなく粉状 (グリーンランド新産種) Lepraria atlantica Orange 【よく似た種との区別】 Lepraria jackii グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種より地衣体が綿毛状で緩い外観をしている 本種と異なり地衣成分として”porphyrilic acid”を欠く Lepraria alpina グリーンランドに分布する 地衣成分が同一 本種と異なり地衣体が粉状ではなく小粒状 (グリーンランド新産種) Lepraria borealis Loht. & Tønsberg 【よく似た種との区別】 Lepraria neglecta グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる Lepraria jackii グリーンランドに分布する 地衣成分が類似している 本種と形態的に明瞭に異なる Lepraria caesioalba グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる (グリーンランド新産種) Lepraria caesiella R.C. Harris 【よく似た種との区別】 Lepraria elobata グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類を含む Lepraria incana 地衣体の形態が類似することがある(その種が比較的密集している場合) Lepraria jackii グリーンランドに分布する 本種と異なり地衣成分としてゼオリンを欠く 本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を有する (グリーンランド新産種) Lepraria caesioalba (B. de Lesd.) J.R. Laundon 【よく似た種との区別】 Lepraria caesioalba var. groenlandica グリーンランドに分布する 形態的に同一である 本種と異なり地衣成分としてゼオリンを含む Lepraria alpina グリーンランドに分布する 形態的に非常に類似している 本種より地衣体が全体的に少し柔らかい 本種より地衣体が全体的に緩い外観である 本種と地衣成分が異なる Lepraria borealis グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる Lepraria neglecta グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる (その他掲載種) Lepraria eburnea J.R. Laundon 【よく似た種との区別】 Lepraria gelida グリーンランドに分布する 地衣成分としてアレクトリアル酸を含む 本種と異なり地衣成分として”porphyrilic acid”を含む (グリーンランド新産種) Lepraria elobata Tønsberg 【よく似た種との区別】 Lepraria lobificans(レプラゴケ) グリーンランドに分布する 地衣成分が同一(ゼオリン、スチクチン酸) 本種と異なり地衣体が薄いという特徴を欠く 本種と異なり地衣体が粉状ではなく綿毛状 本種と異なり髄層が良好に発達する 本種と異なり粉芽から突出する菌糸を有する Lepraria caesioalba var. groenlandica グリーンランドに分布する 本種と異なり地衣体がほとんど微細な粉芽からなる粉状でない 本種と異なり地衣体縁部が”diffuse”でない Lepraria caesiella グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類を含まない (グリーンランド新産種) Lepraria gelida Tønsberg & Zhurb. 【よく似た種との区別】 Lepraria eburnea グリーンランドに分布する 地衣成分としてアレクトリアル酸を含む 本種と異なり地衣成分として”porphyrilic acid”を含まない Lepraria vouauxii グリーンランドに分布する 形態的に類似している可能性がある 本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含まない (グリーンランド新産種) Lepraria jackii Tønsberg 【よく似た種との区別】 Lepraria atlantica グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種より地衣体が綿毛状で緩い外観をしているという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分として”porphyrilic acid”を有する Lepraria caesiella グリーンランドに分布する 本種と異なり地衣成分としてゼオリンを有する 本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を欠く Lepraria borealis グリーンランドに分布する 地衣成分が類似している 本種と形態的に明瞭に異なる (その他掲載種) Lepraria lobificans Nyl. レプラゴケ 【よく似た種との区別】 Lepraria santosii 地衣成分が同一のことがある 本種と異なり地衣体に裂片を有し、しばしば類鱗片状 本種と異なり地衣体縁部が隆起する Lepraria elobata グリーンランドに分布する 地衣成分が同一(ゼオリン、スチクチン酸) 本種と異なり地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が綿毛状ではなく粉状 本種と異なり髄層が良好に発達するという特徴を欠く 本種と異なり粉芽から突出する菌糸を欠く (その他掲載種) Lepraria neglecta Vain. 【よく似た種との区別】 Lepraria alpina グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる Lepraria borealis グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる Lepraria caesioalba グリーンランドに分布する 形態的に類似している 本種と地衣成分が異なる (グリーンランド新産種) Lepraria nivalis J.R. Laundon (その他掲載種) Lepraria vouauxii (Hue) R.C. Harris 【よく似た種との区別】 Lepraria gelida グリーンランドに分布する 形態的に類似している可能性がある 本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含む (その他掲載種) Leprocaulon albicans Nyl. 【よく似た種との区別】 Leprocaulon subalbicans グリーンランドに分布する 形態的にしばしば差異が顕著でない 地衣成分が同一のことがある 本種より擬子柄が長い 本種と異なり擬子柄に顕著な中心軸を欠く Leprocaulon gracilescens グリーンランドに分布する 擬子柄に顕著な中心軸を有する 本種と異なり地衣成分としてスクアマト酸およびベオミセス酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む (グリーンランド新産種) Leprocaulon gracilescens (Nyl.) I.M. Lamb & A.M. Ward 【よく似た種との区別】 Leprocaulon albicans グリーンランドに分布する 擬子柄に顕著な中心軸を有する 本種と異なり地衣成分としてスクアマト酸およびベオミセス酸を含む 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない (その他掲載種) Leprocaulon subalbicans (I.M. Lamb) I.M. Lamb & A.M. Ward 【よく似た種との区別】 Leprocaulon albicans グリーンランドに分布する 形態的にしばしば差異が顕著でない 地衣成分が同一のことがある 本種より擬子柄が短い 本種と異なり擬子柄に顕著な中心軸を有する