2021年11月14日 (仮訳)分子および形態データに基づくSphaerobolus属の系統分類および新種Sphaerobolus ingoldiiの記載 Geml, J., Davis, DD. & Geiser, DM. 2005. Systematics of the genus Sphaerobolus based on molecular and morphological data, with the description of Sphaerobolus ingoldii sp. nov. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832798 [Accessed November 14, 2021] 【R3-08963】2021/11/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Sphaerobolus属の系統分類学的研究を実施し、米国および日本で採集された一種をS. ingoldiiとして新種記載した。 また、従来米国中西部2ヶ所のみから報告されていたS. iowensisの一般的な発生が明らかになった。 ハプロタイプネットワーク解析ではかなりのDNA多型が認められたが、ほとんどのクレードで遺伝子型と地理的起源の間に有意な相関がないという帰無仮説が棄却できなかった。 USA, Michigan, Kellogg Biological Station Long Term Ecological Research site (新種) Sphaerobolus ingoldii Geml, D.D. Davis & Geiser 語源…イギリスの菌学者Charles T. Ingold氏に献名 【よく似た種との区別】 Sphaerobolus iowensis 同所的に分布する(米国) mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種より子実体のサイズが大きい 本種よりグレバのサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり”gemmae”を有する 本種よりOA培地でのコロニーの生長が遅い 本種よりWSA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なりOA培地で菌糸束を形成するという特徴を欠く 本種と異なりWSA培地で菌糸束を形成するという特徴を欠く mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sphaerobolus stellatus(タマハジキタケ) 同所的に分布する(米国) mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダにおける分布が知られている 本種より子実体のサイズが大きい 本種よりグレバのサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり”gemmae”を有する 本種よりOA培地でのコロニーの生長が遅い 本種よりWSA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なりOA培地で菌糸束を形成するという特徴を欠く 本種と異なりWSA培地で菌糸束を形成するという特徴を欠く mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (米国東部新産種) Sphaerobolus iowensis L.B. Walker 【よく似た種との区別】 Sphaerobolus iowensis 同所的に分布する(米国) mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られている 本種より子実体のサイズが小さい 本種よりグレバのサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり”gemmae”を欠く 本種よりOA培地でのコロニーの生長が速い 本種よりWSA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりOA培地で菌糸束を形成する 本種と異なりWSA培地で菌糸束を形成する mtSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される