(仮訳)タスマニアからのInoderma属への追加
Kantvilas, G. 2024. Tasmanian additions to the genus Inoderma (Arthoniaceae). Swainsona. Available at: https://know.ourplants.org/wp-content/uploads/2024/09/JABG38P161_Kantvilas.pdf [Accessed September 19, 2024] 【R3-12083】2024/9/19投稿

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3行まとめ

オーストラリアのタスマニア州およびビクトリア州で採集された地衣の一種を検討し、Inoderma applanatumとして新種記載した。
本種は子嚢胞子に2(–3)隔壁を有し、粉子器が顕著な円筒形で、地衣成分として2′-O-ペルラトリン酸を含むことなどで特徴づけられた。
また、新組み合わせI. platygraphellumを提唱し、既知の本属7種の主要な形質を表にまとめ、地衣生菌のChaenothecopsis brevipesをタスマニア州新産種として報告した。
Australia, Tasmania, end of Bolduans Road

(新種)

Inoderma applanatum Kantvilas
語源…扁平な(子器の形状から)
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【よく似た種との区別】
Inoderma platygraphellum
オーストラリアに分布する
地衣成分として2′-O-ペルラトリン酸を含む
本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られている
本種と生息環境が全く異なる
本種と異なり地衣体が平らに広がるという特徴を欠く
本種と異なり地衣体表面が平滑ではなく鱗屑状~綿毛状
本種より子器が凸形
本種と異なり子器に粉霜を欠くか薄い粉霜を伴うのではなくより厚い粉霜を伴う
本種と異なり粉子器が半埋生
本種と異なり粉子器が類球形~円筒形ではなく常に球形~類球形
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が2(-3)ではなく(2-)3-4である
本種より粉子が僅かに長い
Inoderma byssaceum(コナユキゴケモドキ)
本種と異なりオーストララシアにおける分布が知られていない
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の隔壁数が多い
Inoderma nipponicum(ヤマトコナユキゴケモドキ)
本種と異なりオーストララシアにおける分布が知られていない
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の隔壁数が多い
Inoderma afromontanum
本種と異なりオーストララシアにおける分布が知られていない

(新組み合わせ)

Inoderma platygraphellum (Nyl.) Kantvilas
旧名:Schismatomma paltygraphellum (Nyl.) Zahlbr.
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【よく似た種との区別】
Inoderma applanatum
オーストラリアに分布する
地衣成分として2′-O-ペルラトリン酸を含む
本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られていない
本種と生息環境が全く異なる
本種と異なり地衣体が平らに広がる
本種と異なり地衣体表面が鱗屑状~綿毛状ではなく平滑
本種より子器が凸形でない
本種と異なり子器により厚い粉霜を伴うのではなく粉霜を欠くか薄い粉霜を伴う
本種と異なり粉子器が半埋生でない
本種と異なり粉子器が常に球形~類球形ではなく類球形~円筒形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2-)3-4ではなく2(-3)である
本種より粉子が僅かに短い
Inoderma byssaceum(コナユキゴケモドキ)
形態的に類似している(同種とも考えられた)
本種より子器の幅がほぼ例外なく狭い
本種と異なり子嚢に未熟時尖った永存性の眼房構造が発達する
本種と地衣成分が異なる
Inoderma nipponicum(ヤマトコナユキゴケモドキ)
本種と異なり子嚢胞子が”macrocephalic”でない
本種と地衣成分が異なる
Inoderma afromontanum
地衣成分として2′-O-ペルラトリン酸を含む
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい

(タスマニア州新産種)

Chaenothecopsis brevipes Tibell
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