タイ産のAmanita属Amanitina亜属の分類学的新知見と新産種

Liu, YS. et al. 2023. Taxonomic Novelties and New Records of Amanita Subgenus Amanitina from Thailand. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/9/6/601 [Accessed October 21, 2025]
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3行まとめ
  1. タイで採集されたAmanita属20標本について形態学的検討および分子系統解析を実施し、4節9種を同定した。
  2. そのうちA. albifragilis、A. claristriata、A. fulvisquameaの3種を新種記載した。
  3. また、A. cacainaなど4種をタイ新産種として報告した。
掲載種 (9)
NEW(新種)
Amanita claristriata
Yuan S. Liu & S. Lumyong
語源…明瞭な条線の(傘表面の性状から)
📍Thailand, Chiang Mai Province, Mueang District 18.80675, 98.91058地図で開く ↗
比較 (6)
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種と異なり子実体が白色~淡橙色に変色するのではなく傷ついても変色しない
✕本種と異なり傘表面に明瞭な条線をあらわすのではなく条線を欠くかまたは僅かに有する
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり担子胞子が無色~パステルイエローではなく無色
✕本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく楕円形
✕本種より担子胞子のQm値が小さい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に類似している
↗
○アジアに分布する
○子実体が傷つくと淡赤色または淡橙色に変色する
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より担子胞子のQm値が小さい
↗
○子実体が傷つくと淡赤色または淡橙色に変色する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく米国などに分布する
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より担子胞子のQm値が小さい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より担子胞子のQm値が小さい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Amanita fulvisquamea
Yuan S. Liu & S. Lumyong
語源…黄褐色の鱗片のある(傘表面の性状から)
📍Thailand, Phetchabun Province, Nam Nao District 16.71028, 101.59861地図で開く ↗
比較 (5)
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
○傘表面に帯褐色粉状~綿毛状のつぼの名残を有する
○柄表面に帯褐色綿毛状の小鱗片を有する
○柄基部に袋状のつぼの名残を有する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種より担子胞子がずっと長い
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく主に長形
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
○傘表面に帯褐色粉状~綿毛状のつぼの名残を有する
○柄表面に帯褐色綿毛状の小鱗片を有する
○柄基部に袋状のつぼの名残を有する
✕本種より担子胞子の幅が狭い
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形
↗
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
○傘表面に帯褐色粉状~綿毛状のつぼの名残を有する
○柄表面に帯褐色綿毛状の小鱗片を有する
○柄基部に袋状のつぼの名残を有する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく米国などに分布する
✕本種より担子胞子の幅が狭い
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく長形
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国に分布する
✕本種と異なり傘表面が明瞭に斑点状
✕本種より担子胞子がずっと長い
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国などに分布する
✕本種より担子胞子が長い
✕本種と異なり担子胞子が無色~淡黄色または鈍黄色ではなく無色
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形
✕本種より傘表皮が厚い
✕本種より柄肉組織の膨大した末端細胞のサイズが大きい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Amanita albifragilis
Yuan S. Liu & S. Lumyong
語源…白くて脆い(子実体の色と質感から)
📍Thailand, Sakon Nakhon Province, Kut Bak District 17.10111, 103.90889地図で開く ↗
比較 (4)
↗
○アジアに分布する
○子実体が小型
○子実体が白色
○傘縁部が僅かに裂ける
○傘表面が平滑
○柄基部に縁取り状のつぼの名残を有する
○つばが永存性
○つばが膜質
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国などに分布する
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく球形~類球形
✕本種と異なり傘表皮に楕円形~棍棒形の膨大細胞をより多く含む
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に類似している(容易に混同されうる)
○子実体が小型
○傘がやや凹む
○傘表面が平滑
○柄基部に縁取り状のつぼの名残を有する
✕本種と異なり傘がの中央部が白色ではなく帯褐色
✕本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
✕本種より担子胞子の幅がずっと広い
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく類球形
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国などに分布する
✕本種と異なり傘が白色ではなく帯灰褐色
✕本種と異なり傘に暗灰色の繊維を有する
✕本種と異なり襞が白色ではなく帯桃色
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりタイではなく中国などに分布する
✕本種より担子胞子の幅が広い
✕本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく球形~類球形
✕本種より傘表皮に膨大細胞をずっと豊富に含む
✕本種より柄基部のつぼの名残に膨大細胞をずっと豊富に含む
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Amanita caojizong↗
Zhu L. Yang, Y.Y. Cui & Q. Cai
REC(タイ新産種)
Amanita griseofarinosa↗
Hongo
コナカブリテングタケ
比較 (3)
↗
○アジアに分布する
○子実体が帯褐灰色
○傘表面に粉状のつぼの名残を伴う
○柄表面に粉状のつぼの名残を伴う
✕本種と異なり子実体が小型
✕本種と異なり傘中央部が僅かに窪む
✕本種より担子胞子の幅がずっと狭い
↗
○アジアに分布する
✕本種と異なり子実体が大型~非常に大型
✕本種と異なり傘表面に粉状~フェルト状~殻皮状のつぼの名残を伴う
✕本種より担子胞子の幅がずっと広い
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している
○担子胞子が球形~類球形
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のQm値が大きい
✕本種より傘表皮が厚い
✕本種と異なり菌糸にクランプを有する
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
REC(タイ新産種)
Amanita neoovoidea
Hongo
シロテングタケ [= Amanita neo-ovoidea]
比較 (1)
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している
その他掲載種(その他掲載種)
Amanita oberwinkleriana↗
Zhu L. Yang & Yoshim. Doi
ニオイドクツルタケ
比較 (6)
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している(容易に混同されうる)
○傘が白色
○傘表面が平滑
○柄基部に縁取り状のつぼの名残を有する
○つばが膜質
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
✕本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している(容易に混同されうる)
○傘が白色
○傘表面が平滑
○柄基部に縁取り状のつぼの名残を有する
○つばが膜質
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり傘の縁部が裂ける
✕本種より担子胞子のサイズが小さい
✕本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく球形~類球形
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○形態的に類似している(容易に混同されうる)
○傘が白色
○傘表面が平滑
○柄基部に縁取り状のつぼの名残を有する
○つばが膜質
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり柄に明瞭な同色の鱗片を有する
✕本種より担子胞子の幅がずっと広い
✕本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形ではなく球形~類球形
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が小型~中型
✕本種と異なり傘が白色
✕本種と異なり傘表面が平滑
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が小型~中型
✕本種と異なり傘が白色
✕本種と異なり傘表面が平滑
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が小型~中型
✕本種と異なり傘が白色
✕本種と異なり傘表面が平滑
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
REC(タイ新産種)
Amanita cacaina↗
L.P. Tang, T. Huang & N.K. Zeng
比較 (3)
↗
○形態的に類似している
↗
○形態的に類似している
↗
○形態的に類似している
REC(タイ新産種)
Amanita citrinoannulata↗
Y.Y. Cui, Q. Cai & Zhu L. Yang
比較 (3)
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり傘が帯黄褐色~帯褐橙色ではなく灰色を帯びる
✕本種と異なり傘表面につぼの名残を伴う
✕本種と異なり柄表面につぼの名残を伴う
✕本種と異なりつぼの名残が暗黄色ではなく黄色
✕本種と異なり傘肉が傷ついても帯桃色に変色しない
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
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○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり傘が扁平凸形ではなく通常中高
✕本種と異なり傘表面のつぼの名残が綿毛状~フェルト状ではなくそれを欠くか、黄色の粉状~パッチ状
✕本種と異なりつぼの名残が暗黄色ではなく黄色
✕本種より担子胞子の幅が狭い
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体ががっしりとしている
✕本種と異なり傘肉が帯桃色に変色しない
✕本種と異なり柄表面にだんだら模様の小鱗片を有する
✕本種と異なりつばが帯黄白色~淡黄色ではなく白色
✕ITS+nrLSU+RPB2+TEF1-α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
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