2019年2月17日 (仮訳)ヒステリウム型クロイボタケ綱菌類の新規分類学的知見 Jayasiri, SC. et al., 2018. Taxonomic novelties of hysteriform Dothideomycetes. Mycosphere. Available at: https://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_9_4_8-1.pdf [Accessed February 17, 2019] 【R3-05960】2019/2/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヒステリウム型クロイボタケ綱菌類を検討し、新目グロニウム目および新科アクロジェノスポラ科を提唱した。 また、Hysterium doimaeensisなど5新種を記載した。 また、新組み合わせPurpurepithecium minusを提唱した。 Thailand, Chiang Rai Province, Doi Mae Salong (新種) Hysterium doimaeensis Jayasiri & K.D. Hyde 語源…ドイメー産の 【よく似た種との区別】 Hysterium curtisii 子宮形子嚢殻を有する 子嚢殻が表在性 子嚢殻が散在する 子嚢殻が黒色 子嚢殻が炭質 子嚢が二重壁 nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子に横隔壁のみではなく縦横の隔壁を有する nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hysterium centramurum 子宮形子嚢殻を有する 子嚢殻が表在性 子嚢殻が散在する 子嚢殻が黒色 子嚢殻が炭質 子嚢が二重壁 nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hysterium thailandica タイに分布する nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Chiang Mai Province (新種) Hysterium thailandica Jayasiri & K.D. Hyde 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Hysterium centramurum nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hysterium curtisii nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hysterium doimaeensis タイに分布する nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Melbourne, Mornington Peninsula (新種) Hysterobrevium hakeae Jayasiri, E.B.G. Jones & K.D. Hyde 語源…Hakea属の 【よく似た種との区別】 Hysterobrevium constrictum nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子に縦隔壁を有する 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有する nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Forlì-Cesena Province [FC]), near Pieve Salutare – Castrocaro Terme (新種) Hysterobrevium rosae Jayasiri, Camporesi & K.D. Hyde 語源…バラ属の 【よく似た種との区別】 Hysterobrevium mori nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子宮形子嚢殻のサイズが比較的大きい 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢胞子が無色でない nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Forlì-Cesena [FC] Province, Montebello – Modigliana (新種) Mytilinidion didymospora Jayasiri, Camporesi & K.D. Hyde 語源…2細胞胞子の 【よく似た種との区別】 Mytilinidion mytilinellum nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1およびRPB2(アミノ酸配列)に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果頂部が僅かに”connivant”なのではなく縦方向に鶏冠状 本種と異なり子嚢果基部が基質に広がるのではなく基部の縁部が基質に付着する 本種と異なり子嚢胞子が淡褐色ではなく黄色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく(2–)3(–5) nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1およびRPB2(アミノ酸配列)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Purpurepithecium minus (N. Amano) Jayasiri & K.D. Hyde 旧名:Hysterographium minus N. Amano 【よく似た種との区別】 Purpurepithecium murisporum 子実上層が煉瓦色 子嚢胞子が有色 子嚢胞子が網状胞子である nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 nrLSU+nrSSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ユーラシア、アジア、タイ新産種) Gloniopsis subrugosa (Cooke & Ellis) E.W.A. Boehm & C.L. Schoch (ユーラシア、ヨーロッパ、イタリア新産種) Hysterium angustatum Pers. (その他掲載種) Psiloglonium macrosporum Thambug., Senan. & K.D. Hyde (ロシア新産種) Hysterographium fraxini (Pers.) De Not. ※論文中ではHysterographium fraxiとの表記が混在している