2019年7月1日 (仮訳)広義Cladosporium属の分類学的改訂 (7):新種記載、1新組み合わせ、および追加の新規データ Braun, U. & Schubert, K. 2007. Taxonomic revision of the genus Cladosporium s. lat. 7. Descriptions of new species, a new combination and further new data. Schlechtendalia. Available at: https://www.researchgate.net/publication/269995098_Taxonomic_revision_of_the_genus_Cladosporium_s_lat_7_Descriptions_of_new_species_a_new_combination_and_further_new_data [Accessed July 1, 2019] 【R3-06360】2019/7/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国、韓国、スペインなどからCladosporium asperistipitatumなどCladosporium属計6新種を記載した。 C. salicisをFusicladium属に移した。 C. fusisporumをPassalora chionanthiのシノニムとした。 USA, California, Contra Costa Co., Orinda (新種) Cladosporium asperistipitatum U. Braun & K. Schub. 語源…粗面の柄の 【よく似た種との区別】 Cladosporium gentianae 形態的に類似している 本種と病斑の形態がかなり異なる 本種より分生子がやや短い 本種と異なり分生子の隔壁数がほとんどの場合0-1 本種と異なり分生子にしばしば顕著なルーメンを有し、非常に厚壁に見える Cladosporium praecox 本種と異なりトチノキ属ではなくバラモンジン属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子柄表面が平滑 本種と異なり分生子柄が薄壁 本種と異なり分生子柄が1層からなる 韓国慶尚南道晋州市 (新種) Cladosporium caraganae K. Schub., U. Braun & H.D. Shin 語源…ムレスズメ属の 【よく似た種との区別】 Cladosporium cladosporioides 形態的に類似している 本種より分生子の幅がやや狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-4(-5)でない 本種と異なり菌糸が緩い~密な集まりをなさない Cladosporium psoraleae 形態的に類似している 本種と異なり分生子の隔壁数が0-4(-5)でない Cladosporium vignae 形態的に類似している 本種と異なり分生子の隔壁数が0-4(-5)でない Spain, Churriana (Málaga) (新種) Cladosporium leguminicola U. Braun & K. Schub. 語源…マメ科植物に生息する 【よく似た種との区別】 Cladosporium pisi 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なりほぼ無色~淡い帯オリーブ色または帯オリーブ褐色ではなくほぼ無色 Cladosporium cladosporioides 同じマメ科植物を宿主とする 分生子形成細胞が膝折状にならない 分生子のサイズが類似している 本種と異なりインゲンマメ属ではなくエンドウ属植物などを宿主とする 本種と異なり子座を欠く 本種と異なり分生子柄が束をなさない 本種より分生子柄が通常ずっと長い 本種と異なり分生子表面が小疣状ではなく平滑 本種と異なり分生子の隔壁数が0-3ではなく0-1 Cladosporium pisicola 分生子の隔壁数が0-3 本種と異なり子座を欠く 本種と異なり分生子形成細胞が末端生ではなく節間生 本種と異なり分生子形成細胞が膝折状でないのではなく顕著な膝折状 本種と異なり分生子表面が小疣状ではなく平滑 Argentina, Mendoza, San Rafael, entre Calmu-co y Barrancas (新種) Cladosporium melospermae K. Schub. & U. Braun 語源…Melosperma属の 【よく似た種との区別】 Cladosporium variabile 形態的に類似している 本種と異なりMelosperma属植物ではなくホウレンソウなどを宿主とする 本種と異なり顕著な病斑を生じる 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)ではなく0-4(-5) Cladosporium mimulicola 本種と異なりアルゼンチンではなく北米などに分布する 本種と異なりMelosperma属ではなくミゾホオズキ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子柄が表面の菌糸から生じる 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子形成部位の幅が狭い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子表面が平滑 Cladosporium digitalicola 本種と異なりMelosperma属ではなくゴマノハグサ科植物などを宿主とする 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)ではなく0-4 Germany, Sachsen-Anhalt, Halle (Saale), Pyrastraße (新種) Cladosporium rhododendri K. Schub. 語源…ツツジ属の 【よく似た種との区別】 Cladosporium jacarandicola 形態的に類似している 本種と異なりドイツではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なりツツジ属ではなくキリモドキ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0-3 Cladosporium praecox 葉に病斑を生じる 分生子柄が束生する 分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子表面が平滑またはほぼ平滑~微細な小疣状または不規則な粗面ではなく微かに~明瞭に小疣状~小刺状 Cladosporium orchidearum 葉に病斑を生じる 分生子柄が束生する 分生子柄が短い 本種より分生子形成部位の幅が広い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子表面が平滑またはほぼ平滑~微細な小疣状または不規則な粗面ではなく小疣状 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0-3 Cladosporium agoseridis 葉に病斑を生じる 分生子柄が束生する 分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子表面が平滑またはほぼ平滑~微細な小疣状または不規則な粗面ではなく密な疣状 Cladosporium lupiniphilum 葉に病斑を生じる 分生子柄が束生する 分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種より分生子のサイズが大きい USA, California, Santa Clara Co., Stanford University (新種) Cladosporium subobtectum U. Braun & K. Schub. 語源…Cladosporium obtectum類似の 【よく似た種との区別】 Cladosporium obtectum 形態的に類似している 本種と異なりニシキギ属ではなくヨモギ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄がずっと短い 本種より分生子形成部位のサイズが大きい 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子表面がしばしば平滑 Cladosporium astroideum 本種と異なり植物病原菌ではなく腐生菌である 本種より分生子の幅がずっと広い 本種と異なり分生子表面が平滑~小疣状 本種と異なり分生子にしばしば顕著なルーメンを有し、非常に厚壁に見える (その他掲載種) Passalora chionanthi (Ellis & Everh.) U. Braun (ヨーロッパ、イタリア新産種) Fusicladium cf. fasciculatum Cooke & Ellis ※Euphorbia wulfeniiを本種の新宿主として報告した。 (新組み合わせ) Fusicladium salicis (Moesz & Smarods) U. Braun & K. Schub. 旧名:Cladosporium salicis Moesz & Smarods 【よく似た種との区別】 Fusicladium catenosporum 同じヤナギ属植物を宿主とする 分生子鎖が分枝することがある 本種と異なり分生子柄が短い 本種と異なり分生子形成細胞が有限生長またはシンポジオ状ではなく有限生長~貫生伸長する 本種と異なり分生子形成細胞あたりの分生子形成部位の数が1-2ではなく1 Fusicladium saliciperdum 同じヤナギ属植物を宿主とする 本種と異なり分生子柄が短い 本種と異なり分生子形成細胞が有限生長またはシンポジオ状ではなく有限生長~貫生伸長する 本種と異なり分生子形成細胞あたりの分生子形成部位の数が1-2ではなく1 本種と異なり分生子が鎖生せず単生する Venturia chlorospora 分生子の形態が類似することがある 本種と異なり生きた枝ではなく葉に生息する